この日はルアンパバーンを発ちビエンチャンへ移動する予定。6時半に起きて昨日のカオソーイの店で朝食（12,000Ｋ）、ついでに細かいお金が底をついたため崩す。空港へ送ってもらう時に「お釣りがない」とか言われるのも面倒だし。
ＧＨへ戻り7時半にＧＨのおじさんのバイクでルアンパバーン国際空港へ。
ルアンパバーン到着の時のバスターミナルからメインストリートまでの距離で10,000Ｋ、そして今回のＧＨから空港までの距離、「気持ちだけで充分」というおじさんのセリフから20,000Ｋで充分だろと思い払う。
ところが………30,000Ｋ要求された！？はあ？
「トゥクトゥク50,000Ｋ、ワタシ30,000Ｋね。とってもとっても安いよ」と片言の日本語で何度も何度もしつこく言われた。
「おまえは気持ちだけで十分という言葉の意味を理解しているのか？そっちが金額を決めて要求してくるのは“気持ち”じゃないよ、それ」と激しく疑問に感じ、思わず抗議した………英語と日本語で（笑）あーなんだろ、久しぶりにムカついてしまった。反省orz
そもそもおじさんの中で30,000Ｋと決まっているなら最初から言ってくれればこんな不愉快な思いしなくてすんだのにorz
で、この時は正直、うざかったので30,000Ｋ払ってサッサと空港へ足を向けた。せっかくいい感じでルアンパバーンを離れることができると思ったのに、出発直前でこれかよ………。
＜ルアンパバーン国際空港＞
着いたのが早すぎたのか現在7:45。チェックインは8時半。だいぶ時間があるので空港の向かいにあるレストランで缶ジュース（8,000Ｋ）買ってベンチでのんびり待つことに。
ルアンパバーン国際空港はかなりこじんまりとしてる。カンボジアのシェムリアップ国際空港といい勝負。雰囲気としては開放感のあるシェムリアップ国際空港のほうが好きだけど。ただ、面白いのは空港の建物の入口でいきなりの荷物検査。こんなの初めてだわ。
なんだかんだで出発が1時間遅れた。飛行機が来ない来ないorz
機内食はなく水のみ。メコン川が見下ろせてルアンパバーンの最後の最後にいい物を見せてもらった気分。
1時間もしないうちに13時頃、ビエンチャンに到着！うーん、雨か………しかも結構強く降ってるんですけどorz今日はツイテない日になりそうだなあ、となんとなく思う。
市内までタクシーで行こうとするも54,000Ｋとなかなかのお値段。
他に交通手段はないものか、と思案している時にビエンチャンの空港で個人旅行者のＫさんと出会い、市内までタクシーをシェアすることに（27,000Ｋ）。これはラッキーだった。ツイテいるのかツイテないのかよくわからなくなってきた（笑）
市内へ行く前に国内線発着建物の隣に国際線の建物があるので、Ｋさんはそこに大きな荷物を預けてもらうことに。どうやらビエンチャン滞在は数時間だけのようで、すぐにベトナムに発たなければならないらしかった。
なんでも帰りの飛行機がベトナム経由（しかもベトナムで1泊）しか取れなかったため、ビエンチャンの滞在が僅かな時間になってしまったらしい。………ベトナムかあ、カメラをパクられた記憶しかないわ（笑）
オレはデカイ荷物背負ってこの雨の中ＧＨ探しかあ、と思い正直げんなりorz
取り敢えず市街地の中心部にあるナンプ広場へ向かう。で面白かったのが（失礼）、バンビエン滞在中に起こった停電のことを話すと、Ｋさんが滞在していたルアンパバーンでも同じくらいのタイミングで停電が起こったらしい。ラオスの電力供給て一体どうなってるんだ？
ナンプ広場に着き、ルアンパバーンでも見かけたジョマという喫茶店へまずは避難！そこでお互いのことを話したり、今までの旅行のことを話したりして時間を過ごす。あとは「雨がとっとと過ぎ去ってくれますように！！！」と期待しながらの雨宿りでもあった。
結局、降り続いていたけどorz
雨宿りした喫茶店・ジョマは日本にもありそうなチェーン店に似ていて店内がキレイ。しかもエアコンが効いてる！ありえねえ………。ここで昼飯でもと思いアイスコーヒーとサンドウィッチを注文。………39,000Ｋ……だと？こんな高い飯はラオスで初だわ、しかもレストランでなく喫茶店（笑）今後ここで食事をするのは止めよう、そう思った瞬間だった。味はふつう。
Ｋさんはビエンチャンの僅かな滞在時間でブッダパークへ行こうとしていたみたいだけど、雨が降り続いているので断念。その代りに「マッサージ三昧する」と仰っていた。
オレはというとＧＨ探しに雨の中あっちこっち彷徨いたくないので、ジョマで『迷い方』からミミＧＨに決めてそこを目指すことに。どこぞのパンフレットを傘代わり（大して役に立たず）にして、Ｋさんと別れてミミＧＨへ。
幸いにも部屋が空いていて、それほど悪くなかったので即ＯＫ。それにしてもシャワーとトイレの場所が異常に狭くて笑った。このトイレ、座る事出来ないだろ（笑）部屋で一息ついて外を見ると小降りになったので散策開始。
＜ミミＧＨ＞
この日は観光する気がしなかったので、どこに何があるのか場所の確認も兼ねて町をぶらぶら歩くだけ。
ナンプ広場からタートダム（黒塔）へ。ナンプ広場の噴水は噴水なのに水が噴き出してないとかなんなの？タートダムはタイの侵入から街を守った守護神（龍）が住むといういわれる由緒正しい塔。時期によっては苔まみれになるらしい。
＜左：ナンプ広場噴水 右：タートダム＞
タートダムで一人の男性から写真を撮ってくれと頼まれたので、撮る………被写体の兄ちゃん画像確認………「もう一回撮ってくれ」………撮る………被写体の兄ちゃん画像確認………「もう一回撮ってくれ」………撮る………被写体の（ry
ウガ――――！なんなんじゃ――――！！
なぜか同じ角度から4回も撮った。オレが撮る際に被写体の兄ちゃんからああしてくれこうしてくれと要求もなかったし、何がしたかったんだこの兄ちゃんは。4回撮り終わった時にまだ言ってきそうだったので、こっちもいい加減ウンザリ。なので「お断りしま〜す♪」と断った。写真断ったのなんて人生初かも。
で、てくてく歩いていたら………あ、パリの凱旋門発見（ちがう）。とはいえパリの凱旋門を模しているのであながち間違っては………いる（笑）？この凱旋門はパトゥーサイという名称。それでもやっぱり景観はパリの凱旋門に似ている。シャンゼリゼ通りみたいに真っ直ぐ道が伸びて、両サイドには街路樹。ああ、懐かしい。そういえば学生の頃シャンゼリゼ通りのど真ん中で写真撮ったな、確か。ということで（？）ここでも真ん中から撮った。雰囲気全然違うけど。………パトゥーサイは明日でいいや。
＜パトゥーサイ＞
適当に道を曲がったら見覚えのある光景が！結構近いんだなタラートサオバスターミナルて（笑）ここからバンビエンに行った時の両替所がことごとく閉まっていたタラートサオ・ショッピングモールに入ってみる。
多種多様な品々が並べられていて面白い、その周辺にもタラートサオ市場があり大変な賑わいこういう雑然とした場所は好き。
………結局、冷やかしのみで何も買わなかったかけど。
メコン川沿いへ移動して、道路に面している店でコーヒー（8,000Ｋ）飲みながら人間観察。その後、雨雲が垂れ込める天気のもと、メコン川沿いへ行きタイのノーンカーイをふと思い出す。
＜メコン川＞
写真を撮っているときにガキンチョが近寄ってきた。４人くらいいたけどカメラを向けるとみんな恥ずかしがって避ける………が、その中で空気が読めてないのか被写体となってくれたのがイカスＴシャツを着たナイスガイ（死語）
その後は屋台をひやかし、雨が降ってきたのでいったんＧＨへ戻る。この日は1日中、天気が悪かったorz
夕食を取りに18時頃ＧＨを出ようとしたものの、まだまだ雨が止む気配はない。傘をわざわざ買うのもなんだかなあ、と思ってＧＨのおじさんに「傘貸してくれますか？」と無駄と分かりつつも聞いてみる。すると「傘持ってない」と思いもよらない返しだったので笑った。嘘をつくならもう少しましな嘘をついてくれ（笑）………まさかホントに1本も傘を持ってない訳じゃ……ない……よ…な？
『迷い方』に載っている中国料理の店に行ってみたが、シャッターが半分閉まっていて妙に暗く、おまけに客がいない。嫌な予感がしつつも店主らしき人が店の奥にいたのでので聞いてみると、「今日はもう閉めた」だとorz
気を取り直して次の店へ。入ることは入れたけど、注文を取りに来たのにいつまで経っても料理が来ない。つーか、こいつら絶対忘れてる。オレの精神はこの時既にグデグデ。ここで食う気が失せたので撤収orz
ヤレヤレと思いながらもメコン川沿いに行き、仮設テントみたいな店が並んでいる内の１軒に入り、ビールと豚肉の炒め物を注文してようやく一息。
景色はもう暗いし雨が降り続いているためよくわからない。目の前はメコン川なのに、なんか残念な夕食だ。
＜メコン川＞
で、先程注文を取りにきた男性が「すみません、ビールがないです」と疲れることを言ってきた。「注文した小瓶のビールはないが、中瓶（？）のビールならある」とのことだった。そもそもそんなに飲む気はしなかった（おい）ので「じゃあ飲み物はいらない」と言って豚肉の炒め物待ち。ホントにこの日はツイテなかったなあ、朝からorz
しかも出てきた豚肉の炒め物（15,000Ｋ）を食べたら………激辛でオレ涙目（笑）
なんかもう散々だった。そして半日で分かったことは、ビエンチャンという街がオレの肌に合わない、ということ。もっと田舎くさいほうが性に合ってる、そんなことを感じた。
これ以上外を歩いていてもロクなことがない気がしたので、早々にＧＨへ戻り就寝Zzz…………。