タイ&ラオス
2009年 9月

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本日の予定はノーンカーイ(タイ)を離れ、ラオスの首都・ビエンチャンへ入り、観光はせずにバンビエンというところまでローカルバスで行く予定。ビエンチャン観光は、帰りの飛行機がビエンチャン発なので最後に寄ったほうが楽だろうと考えたから。

2日目に迷って線路のほうへ辿り着いてしまったのは、伏線だったのかもしれない(笑)線路からGH付近まで歩いて1時間くらいと分かった。それと入国手続きが混まないであろう朝一にラオスへ入国しときたい。そんなこんなで5時過ぎに起床!ああぁ、糞眠いな!

宿主の部屋に行って、叩き起こして鍵を返さなくちゃいけないんだよなあ。前日に伝えておくのを忘れてた(汗)準備をして部屋を出て鍵を閉めたら、水を撒く音が…………あ、宿のおっちゃん。起きるの随分早いな、おい(笑)!オレ以外にも早朝に出た旅行者がいたのかな?

まだ日も昇っておらず、町は眠っている状態に近い。朝陽でも見れるかも、と思ったけど、僅かに明るくなっている方向は国境を越える橋・友好橋(フレンドシップ)とは真逆のようだ。例え方向が同じだったとしても建物で埋もれていて見ることは叶わなかっただろうけど………。

重い荷物を背負って友好橋への道程を1時間も歩くのはしんどいかもしれない、なのでトゥクトゥク運ちゃんを見つけたら即交渉だな!

………………。

………………………………。

……………………………………………。

いねえ!!!どうしていて欲しい時にいなくて、煩わしいと感じる時にいるんだやつらわ(笑)!

とぼとぼ昨日迷った道を歩いていると、前方に見えたのは道のど真ん中で行われている野良犬のケンカですよorz

こ、こえぇぇぇ。人が全然いないし、おまけにこっちはチャリでなく徒歩か。重い荷物を背負っていようがいまいが、逃げ切れるとは到底思えない。さーーーーて、どうするか………(汗)

逡巡していると後ろから車が!野良が道の端へ避けていく!しかも1匹どっかへ消えてくれた!!これ幸いとばかりに犬と目を合わさずに、走るでもなく静かに早くその場を切り抜けることが出来た。旅はこれからだっていうのに心臓に悪すぎ!

大通りに出て右に進むと見えてきた!出国手続きの場所が!ひゃっほーーーい!陸路での国境越えは初なので楽しみ。

<タイ出国>

アッサリ出国手続きを済ませ、バス(50B)が来たので乗り込み、いよいよ友好橋へ!ちなみに国境越えとなる友好橋を徒歩で渡ることは出来ないorz

<バス停?>

この時ラオス入国のバスを待っていたのは4人、旅行者は自分1人だけだった………………って、おい!バスの扉全開なんですけど(笑)!誰も何も言わないし、閉めようともしないのでこれが普通なのか?

アッという間にタイを出て友好橋を通過し、ラオスへ。いやー、ホントアッという間だった。アッという間過ぎて大した感動を得られなかったよorz

<友好橋>

もしかしたら今乗ってきたバスが今日1番最初のラオス入国グループかもしれない!ていうくらいガラガラ。まず入出国カードをもらい、記入。他の皆さんは手馴れているのか直ぐに入国手続きが終わっているようだった。


<ラオス入国>

係の人に入出国カードとパスポートを出してチェック………………って、おい、今、絶対に入出国カード確認して無いだろ(笑)

そして無事にラオス入国!!!と思ったら新型インフルエンザ対策なのか、妙なカードに滞在先やらパスポート番号やらを書かされた。つーか、係の人があからさまにマスクしてるし!

思った以上にズサンな入国手続きを済ませ、ラオス紙幣のキップ(以下K)に両替しようとしたら………両替所が閉まってた。朝早いもんなあ。まだタイのお金は使えると信じて、ローカルバス乗り場へ。………あ、友好橋を一緒に越えてきた人たちがいた。

トゥクトゥクおやじがうるさく声を掛けてくるも、軽くあしらってしばしバスを待つ。

………………。

………………………………。

……………………………………………。

こねーーー!!!と、その時トゥクトゥクおやじの再登場。暇潰しに、「タラートサオバスターミナルまでいくら?」と訊いたら「50B」との返事。

…………………………あ、あれ?安くね??ネットやガイドブックを見ると“市内までトゥクトゥクで200B”とあったので疑った。しつこく3回くらい確認しても返事は「50B」!

…………マジ?

「もうどうにでもな〜れ♪」て気持ちと、これは安いと判断して乗り込むことに。

よーしっ!行けー!!

数秒走ったトゥクトゥクは先ほどのローカルバスの停留所に寄った。…………な、なるほど。どうりでノーンカーイで乗ったトゥクトゥクのように座るところが広い訳だ。何人もの人を乗せて目的地へ行くらしい。まあ、乗り合いタクシーみたいなものだろうか。

途中で人を乗せては降ろし、乗せては降ろし、乗せては(略)30分くらいだろうか、友好橋からラオスの首都・ビエンチャンにあるタラートサオバスターミナルに漸く到着。

降りる際に料金を払うんだけど、オレは50B、他の人は20〜30Bだったかな?幾らか忘れたけど、もしくはキップで払ってた。まあ、オレの50Bの割高は観光客用料金だろうな。

タラートサオバスターミナルに到着するもゴミゴミして、しかもバンビエン行きのバスがどれなのかサッパリ分からん!つーことでその辺にいる人を捕まえて訊き込み調査。ものの1分くらいで判明(笑)

教えてくれた親切なおじさんに、バスの発車時間を訊いたら8時半とのこと。現在7時半。両替をしないと後々困ることになりそうだ、と思い両替所の場所も訊く。目の前にあるモールの中にあるそうなので向かってみる。

思っていた以上に発展しているんだな(失礼)、と思いながら中に入ってみたが…………あれ?どこも開いてないよ?

いくつか両替所があるものの開いてない!どこも開いてない!中には「8時半から開く」とかorzオレは8時半に出発なんだよ!

融通が効きそうにも無かったんで、仕方なくバスターミナルへ戻ることに。「なんとかなるだろ」といい加減な気持ちで。

バスターミナルに戻るとトゥクトゥク兄ちゃん(A)と思われる人が近づいてきて、いつも通りの会話…………と思ったら、

トゥクトゥク兄ちゃん(A)「ローカルバスでバンビエンに行くのは止めた方が良い」

オレ「はいはい、そーですねー。でもオレはバスで行きたいんだよ。」

トゥクトゥク兄ちゃん(A)「ローカルバスは各バス停に止まるから遅いぞ。だから止めた方が良い。VIPバスで行かないか?」

ときたので、

オレ「幾ら?」

トゥクトゥク兄ちゃん(A)「トゥクトゥクでVIPバスのところまで行って、そこからVIPバスでバンビエン、全部で60,000K。どうだ?それにローカルバスはバンビエンまで行くことが出来ない。橋が壊れてるから。

オレ「…………は?最後なんて?」

金額的にも普通か少し高いくらいか、まあまあの値段だろう。が、それよりも最後の言葉に一瞬、頭真っ白(笑)

橋が…………壊れた?またまたご冗談を、はははは………。

イマイチ信用できなかったので、「お断りしま〜す」と適当にあしらって追い払うと別のトゥクトゥク兄ちゃん(B)が同じようなことを言って誰かを説得してる。あ、日本人発見。旅慣れた感じの身なりの人で、この人もトゥクトゥク兄ちゃんの言葉に半信半疑のようだ。

橋が本当に壊れていたら、さっきのトゥクトゥク兄ちゃん(A)に声を掛けるかorzて、思っているとバス到着!ちゃんと来てるじゃん!と思い、念のため運転手に訊いてみると…………マジだったorz

仕方ないのでトゥクトゥク兄ちゃん(A)に声をかけ、開いている両替所を訊いて「両替したら戻ってくる」と言い残し、両替所へ。っておい!開いてる両替所あるじゃん!!取り敢えずタイバーツが大量に残っていたので、それをキップに。バスターミナルの直ぐ傍にある両替所で、ここはレートが良かった。

すると、両替をしている最中に先ほどの日本人を乗せたトゥクトゥク兄ちゃん(B)登場。「バンビエンまで40,000K」と言われた。迷ったのは5秒くらいか。直ぐに出発が出来て、尚且つ安いとあっては決定するだろ(笑)

ということでトゥクトゥク兄ちゃん(A)、浮気してごめん。オレはトゥクトゥク兄ちゃん(B)を選んでしまったよ。きっと待ちぼうけをくらってしまったよね。すまん!

トゥクトゥクに乗っている日本人と自己紹介。D君は会社を辞め、中国をスタート地点にトルコのほうまで陸路で旅をしているらしく、ラオスを訪れるまでは中国に4ヶ月いたらしい。中国が相当気に入っているようだった。

話していたらアッという間にバスのところに到着。

えーと、バスないよ?ちょっとお兄さん、お兄さん。何で行くんでございますか?

荷物を預けろ、というので取り敢えず預けた。………………バスに。

………………

………………………………

……………………………………………

これが………バス………………だと?

ははは、ワロス。なにこれ。ドナドナか?仔牛の代わりがオレたちというのか(笑)まあ、これも乗り合いだよね。ソンテウって乗り物だっけ?これにギュウギュウ詰めになって3時間以上のドライブを満喫しろと?

<ソンテウ>

とまあ、こんなことを書いてるけど、最初見たときはホントに驚いた。………が、すぐに面白そうだ!という気持ちに変わりワクワクしたのは内緒だ(笑)

直ぐに出発するようなので、(2,000K)を購入して、いざしゅっぱーつ!………て、おい!D君が乗ってない!車の窓を叩いて車を止めるとD君と地元のおばちゃんが走ってきた。なにこの怖いの。何も確認しないで突然出発するとか面白すぎるんですけど。

車を走らせて2時間くらい経った時だろうか、D君から旅情報や出身地などいろいろ情報交換していると渋滞に嵌った。全く動かない。まさかとは思うけど橋が壊れた所をワザワザ通ろうとしたんじゃないだろうな…………。

漸く動いたところで原因が分かった。どうやら車1台分しか通れないオンボロ橋で、反対側からも車が来ているために一方通行となって渋滞ができたらしい。


<オンボロ橋(笑)>

納得、とは思いつつもこのオンボロ橋を早く通過してくれ!と祈るばかり。これで落ちたら、まず助からないだろ、ていう高さ(汗)

休憩なし、ソンテウに揺られて尻の痛みに耐えてノンストップで進み続けること約4時間。いつの間にか到着したらしい。突然道端で降ろされるので置いてきぼりをくらったような感じ(笑)ソンテウを降りて最初の感想、

………………………………な、なんもねえ。

目の前にはベトナム戦争時のアメリカ軍飛行場跡地のようで現在は広大な空き地と化している。目を上に向けると景色は目を見張るものがある。凄いの一言。中国桂林に似た景勝地らしいけど、残念ながら桂林を訪れたことが無いので比較が出来ない(笑)バンビエンで有名なのはこれらと水遊び、それと“ハッパ”つまりマリファナだろうか。

<飛行場跡地>

何はともあれ狭い車内からの開放感といったらもう(笑)町中へ向かおうとしたら2人組みの日本人お姉さんが軽くテンパっていた。

話を聞いてみると。今日中にビエンチャンへ戻らなければならないらしい。………が、ビエンチャン行きのバスが無い様で、さらに英語が通じないためどうしたものか!てことらしい。

確かにバスは橋が壊れていて無い、けど「バスターミナルはもう一箇所あるはず。ついでにバスでなくソンテウならあるはず」と教え、そこいらにいたおじさんに訊いたら(もちろん英語で)「後20分くらいでここにソンテウが来る」との事だった。そのこともお姉さん方に教えてD君とオレは町中へ言って宿探し。

あのお姉さん方は無事にビエンチャンまで行けたのだろうか…………あれ?英語は通じたぞ?まあ、細かいことは気にせず飛行場跡地を横切っていよいよ町中へ!

………………………………。

言葉が出なかった。目の前にはそびえ立つ山々、真っ直ぐ伸びる道路、閑散とした町中。それでもここに人を引き寄せる雰囲気がある。どこか見たという訳でもないし、到着して30分も経っていないというのに、直ぐ気に入ってしまった。

D君は目星のGHがあり、オレはオレで泊ってみたいGHがあった。D君のGHは日本人が数多く泊まるらしく、また現在地から近かったのでせっかくだからという事で見てみることに。

そこにで陽気な日本人のお兄さんが客寄せしてた(笑)詳しくは訊いてないけど元は旅行代理店で働いていて、ここバンビエンが気に入ってしまい、居ついてしまっているとか。恐ろしいぜ、バンビエン(笑)2階で窓ありファンとホットシャワー、トイレ付で1泊40,000K。D君は即OK。陽気なお兄さんにオレも誘われたけど、ここまで来てワラワラ日本人がいる宿には泊まりたくないんでやんわり断る。

ここでD君と別れてオレの目指すリバーサイドバンガロー(ここの時点で既に勘違い)へ。メインストリートから外れて、ナムソン川沿いに歩いていけば辿り着きそうなので、歩くこと10分。

あ〜、着いた着いた………………受付に人がいない。お、値段も書いてあるな。確か10$くらいだった気が………………25$。

………………え?おかしいな。幻でも見ているのか?ネットで見たときは10$前後だったはず。数年前の情報とはいえ10$以上も値上がりするだろうか、いやない、反語。受付の人もいないしやる気が失せたのでメインストリートへ戻り、数件GHを見てSATI VILLA GHに決着。

外観は高そうな感じ。部屋の広さとファン、トイレ、ホットシャワー付で60,000Kとちょっと高いけどありかな、と妥協してここに決定。まだ出来たばかりという感じで清潔感あり。2階は改装中だった。取り敢えず1泊分だけ(60,000K)。

<SATI VILLA GH>

まずは散策だ!ということで………………店でマンゴーシェイク(5,000K)を注文した(おい)。これがまた美味しかった。火照った身体を冷やしてくれるし、味は濃いし、言うことなし!カンボジアオレンジシャーベットを飲んだけどなんとも無かったので、もう氷は気にしないことに決めた(笑)

さて、散策ついでに荷物がだいぶ軽くなったので先ほどのリベンジと行きますかあ!その途中にはなかなか見事な景色が見渡せる。

つーことで再びリバーサイドバンガロー方面へ。方向としてはあっているのになぜに見つからない。GH自体がなくなっているなら話は別だけど。

…………。

…………………………。

……………………………………。

…………あ、あった。あったよ。って、名間違うじゃん!リバーサイドバンガローじゃないし!マウンテンリバービューGHだし。しかも『迷い方』に載ってなかったか、このGHorzどうやら完全に名前を勘違いして覚えていたようだ。場所は大体合ってたんだけど。しかも改装中に見えたんで完全にスルーしてた(笑)

とにかく見つけたので、スタッフに部屋が空いているのか訊いてみて、ついでに室内も見せてもらうことに。案内されたのは2階の角部屋でテラスからの景色が素晴らしい!日当たりも良くかなり明るい。あ、リバーサイドバンガローが眼下に(笑)

で、結果として部屋は空いているようで、ファンなら70,000Kもしくは9$とのこと。

無駄な口約束とは思いつつも、「明日、絶対に来るから部屋を取っとけよ!いや、取っておいて下さい、お願いします」と言うと、スタッフから笑顔でOKの返事が。

本当なら今すぐにでもこのGHに移りたいけど、既に今夜の分はお金払っちゃったし、まあ、いいかあ。という結論に至ったので「明日の10時頃来てくれ」と言われ、オレは満面の笑顔でOKの返事。マウンテンリバービューGHが見つかったことと、部屋が空いていたことに気分はウキウキ。我ながら単純な性格してるなあ(笑)

この日は特に観光もしないで、町中をプラプラ。不思議なことに旅行者は大勢いるのに、日中のメインストリートは時々ガラガラになる。ついでに言うと、よくよく見るとGHが乱立している。どのレストランもオープンしていて靴を脱いでリラックスできるような形で食事ができ、TVはアメリカドラマかアニメ。どのレストランも代わり映えが無く1色に見れる。こうやって町並みはどんどん原形を留めずに、観光客用に変わっていくんだろうなあ、と実感できる場所かもしれない。


<メインストリート>

夕暮れ時になり川沿いへ行ってみると、ボートレースの練習をしている。その近くで遊ぶ子供たち。長閑だなあ。

でも夕陽はとてもじゃないけど見れないだろうなあ。厚い雲が垂れ込めている。1時間くらいノンビリと待ったけど、やっぱり無理だったorzそれどころか一雨きそうな雲行きなんですけど(汗)

早々に退散して夕飯。ビール(8,000K)とサンドウィッチ(20,000K)を注文。しばらくして、ああぁ、来た来た……………でかい!もうギャグかと。食べてみると美味しい。2日に1度のペースで食べてもアリだな。そしてここにも猫が(笑)素晴らしいぞラオス

怪しい怪しいと思っていたら案の定、雨が降り始めた。少し前まで明るかったのに、暗くなるのはあっという間だった。そして暗くなった途端、雷雨。この光景を眺めているだけでも有意義な時間に感じてしまった。

メインストリートには雨が降っているにもかかわらず騒いでいる欧米人。ありゃあ、完全にネジが外れてるな。GHに戻る途中で「お兄さんハッパいる?」とか怪しげなおっさんに声を掛けられる。夜は無法地帯ですか(笑)とはいえ町全体から危険な雰囲気は感じなかったなあ。

20時頃GHに戻って、汗だくになったズボンを洗濯(汗)明日の朝にはこのズボンを穿いてGHを移るんだけど………。

結局、気に入ったハーフパンツは見つからず。というより水遊びくらいしかやることないからか、水着のほうが明らかに多い。

明日は10時にマウンテンリバービューGHということでのんびり起きるかな……………zzz

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