思っていた以上に虫がいることと暑さで熟睡ができなかった。そんなこんなで５時頃起床…………はえーーーっっっ！！！！

外を見ると風が気持ちよく、また朝靄もいい感じで出ている。人や車が目に付くようになり、今日、これからの“生活”が動き出そうとしている。そんな印象を受ける。

＜車窓から＞

外を眺めていると何やら右側が眩しい……………朝日はそっちでしたか！

＜朝日＞

朝日の輝き加減、空を見上げた時の雲の無さ、今日も晴天になりそうだ。出だし順調じゃね？………怖いくらいに。つーか、夕陽が見れるんじゃ………。

＜車窓から＞

ウドンタニで乗客の殆どは降りた……………そんなに栄えているのか、この町は？って、そういえば空港があるんだっけ、ここ。

予定より１時間ほど遅れて９時過ぎにノーンカーイ駅に到着。

トゥクトゥク！トゥクトゥク！………ておじちゃんたちがうるせーんだろーなー、て思いながら外に出たらそうでもなかった。なんだこの拍子抜けは（笑）

何はともあれ移動しなくちゃ話にならんということで、話し掛けてきたトゥクトゥクおじちゃんの後についていくことに。

乗り合いのトゥクトゥクのようで、既に地元人２人と欧米人１人、計３人乗っていた。

ノーンカーイで観光はせずに着いて早々ラオスへ行く人が多いけど、自分は取り合えずノーンカーイ観光をしたかったのでトゥクトゥクおっちゃんに確かめる。

で、「市内に行くのか」と訊くと「行く」との返事があったので便乗することに。ある程度人がいるから安上がりになるかも。

また１人乗ってきた。って、この狭いトゥクトゥクに５人も乗せるんかい！人だけならまだしも全員荷物があるんだけどな！

目的地が近くなったがトゥクトゥクはまだ進もうとしているので、止めて降りることに。町の中心地から一歩手前といった地点。ドルは持ってないのでＢで支払う（５０Ｂ）。

『迷い方』に載っていたマットミーガーデンＧＨへ行ったら「１１時になったらもう１度来てくれないか？」と言われたが、時間は１０時になったばかり。１時間も重い荷物背負ってどうしろと？つーことでメコン川沿いのＧＨを見に。

フラフラ歩いていたら綺麗なＧＨの玄関で宿主らしい人と日本人のおじさんが談笑していて、日本人のおじさんがオレに気付き「ＧＨを探してるの？」と話しかけてきた。

情報は欲しい。おじさんと話していて、いくつか安いＧＨを教えてくれた。

宿主とおじさんに「ここのＧＨは１泊いくらですか？」と訊くと「エアコンの部屋しか空いてなくて、４５０Ｂ。ちょっと高いから安いところに泊ろうとしているなら、さっき教えたＧＨに行ってみたほうがいいよ。」と宿主の目の前で堂々と仰るおじさま。格好良すぎ（笑）宿主、苦笑い。そらそーだわな（笑）

でも、旅行の初めっから飛ばすのはまずいと思っていたんで、礼を言って去る。

ちなみにこのおじさんは半年ほど主に東南アジアを回っているそうで、もう半年くらいは続けるらしい。

結局、『迷い方』に載っていておじさんにも薦められたリムコーンＧＨ（１４０Ｂ）へ。トイレシャワー共同で“アットホームな雰囲気”と『迷い方』に掲載されて……………おい！全然“アットホームな雰囲気”ってレベルじゃねーぞ！！宿主は無愛想なおっさんじゃねーか！…………まあ、安いからいいんだけどさ。

＜リムコーンＧＨ＞

何はともあれ宿は決まったので、取り敢えずレンタルサイクル屋を探しに。明日は朝一番でラオスへと移動するつもりなので、観光するとしたら今日１日しかない。ということで時間は有限だ！

町の中心部へと歩いていると何やら賑やかな音が。大通りへ出るとその正体が分かった。店先にお供え物らしきものがあってそこに龍（？）が近づき、店の人が龍の前にいる人にお布施のようなものを渡していた。で、そこで爆竹！何のお祭りだかは分からないけど、厄払いでもしていたんだろうか？

＜祭り？＞

で、なかなかレンタルサイクル屋が見つからないのでマットミーガーデンＧＨでもレンタルサイクルをやっていたのを思い出し、向かうことに…………って結局マットミーガーデンＧＨに行くんだなあ（笑）なんて歩いて目指していたけど…………。

迷ったorz

最初、なかなか着かなかったので「随分遠くまで歩いてたんだなあ、オレ」なんてお気楽な考えだったけど、時間が経つにつれて不安な気持ちになってきた。気付くと周りには英語の看板が見当たらず、店もなくなっていた。

「大丈夫かあ〜、これ？」なんて思ったけど、今歩いている方向が間違っているという確証が無かったので、取り敢えず進む。

………………。

………………………………。

……………………………………………。

…………………………………………………………「よしっ！線路が見えたらＵターンだな！」とかれこれ１時間近く歩いている。

見たくなかった線路が見えたorz

マジかよ。嫌な予感的中ですか、そうですか。このまま行ったら国境越え突入になりかねないので、元来た道を戻ることにorz

で、一箇所曲がるべきところを曲がらなかったのが原因と分かる。しっかりしないとなあ、オレ。

この時思ったのは常に水を持ち歩いていてホント良かった、ということ。日陰も全然無かったし、けっこう危なかったかも（汗）危うく異国の地で干からびるところだったわ！

なんだかんだで、１２時過ぎに漸くマットミーガーデンＧＨに到着。

レンタルサイクルは細かく区切られていて、１時間・６時間・１日（値段忘れた）とあり、自分の場合はワット・ケークへ行くのに必要なだけだから６時間のレンタルサイクル（３９Ｂ）。そういえば、ここはデポジットもパスポートも預けるようなこともなかった。

今度はもう迷わんぞ！と気合を入れて、いざワット・ケークへ！！

国道２１２号を進めば判ると『迷い方』に記されていて、途中で会った２人組みのリーマン欧米人にも「２１２号を進めば看板が出てくるからすぐに判る」と言われたので、ほんとに判りやすいんだろう。

リーマン欧米人にお礼を言って進む。………………………………が、進めど進めど見えてこない。ほんとに大丈夫か？？と不安に駆られる。そして強烈な日差しで死にそうになる。と、そんな時に目に入ったのは、懐かしすぎる“スターマート”の看板が！！！

＜国道２１２号＞

マジかよ！これは早速休憩だ！つーか、この先飲み物にありつけるか分からんし…………。

暫し休憩…………貧相な品揃えでガッカリだよ！といいたかったが、そもそもこんな所に観光客は寄らないだろうから仕方ないのか？

飲み物も大して冷たくなかったが、ジュースで糖分チャージだぜ！（またかい！）…………カンボジアでのサイクリングを思い出した瞬間であった。

ワット・ケークへの看板も見つけ、命辛々（？）無事に到着。なんか、入口から早くも奇妙なオブジェが見えるんですけど。

丁度この時、学生の団体をカチ合い、彼らも見学（？）に来ていたようでワラワラと人が（汗）この時は自転車で訪れたのがオレだけだったけど、自転車で訪れるやつが珍しいのか、はたまたオレが珍妙な格好でもしていたのか、観光客が珍しいのか、なぜかジロジロと学生に見られる。…………ナニカイケナイコトデモシマシタカ？

取り敢えず入口から妙なインパクトがあったので、中にも期待。いよいよワット・ケーク（２０Ｂ）へ。

＜ワット・ケーク＞

中はこんな感じ。以下所々、勝手にオレが一言付けてみる。

　　　　　　　　　＜どうぞこれでも受けっとてくだせえ＞　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ナンマンダナンマンダナン(ry＞

　　　　＜おまっ　さっき何か受け取ったろ！よこしなさいよ！＞　　　　　　　　　　　＜きーっ！恨みはらさでおくべきかあ！＞

妙な仏像群の中にさらに妙な石像を発見したので飲み込まれてみることに。

………。

………………。

トンネルを抜けたらそこは…………カオスだった。

＜仏像メリーゴーランド＞

＜仲良し夫婦＞

………。

………………。

………………………。

………………………………。

＜死んでも一緒＞

Ａ（こいつ死んだふりかよｗｗｗｗ）

Ｂ（うっわ、マジだｗｗｗ）

Ｃ（大丈夫、こいつらはまだ気づいてない！）

＜バレバレ＞

「あなた待って！」

＜ダンナの旅立ち＞

「てめー！ぶっ殺す」

「あ？やれるものならやってみやがれ！」

「まあ、待てよおまえら」

＜仲裁人＞

一番左の仏像の左手は見え辛いけど親指立ててる。

＜ＫＹ＞

「よーしっ、おまいらテニスしよーぜー」

＜仏陀のテニス＞

「おいおい見ろよあいつｗｗｗ」

「うっわ、なにあれ超うけるｗｗｗｗｗｗかまってちゃんかよｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

「みんなー、説法聴くより音楽しようぜー」

＜ＫＹ２＞

馬の上に人が乗るのは、まあ、良しとしよう。その下は……人が………馬の脚を支える……………だと？

＜矛盾＞

おデブの仏像に隠れていたのはシャイで痩せた仏像でした（笑）おまっ、太り過ぎ！

なんだろうなあ、人をおちょくっているような感じがするポーズわ（笑）

＜誘惑……！？＞

「あーねみー、あー頭かいー」

＜怠惰＞

「ギャース！」

「おい！ゴジラはどこだ！」

＜キングギドラ（偽）＞

………………キングギドラというよりヤマタノオロチのほうがしっくりくるか。

パックンチョ

………………え？

＜ホラー＞

とまあ、こんな感じでカオスな空間でした（笑）全体はこんなん。

＜ワット・ケーク＞

思った以上に広くベンチもあったりとのんびり休むことが出来た。仏像というかオブジェというか、テーマパークみたいな感じで宗教云々な印象は無かったかなあ。仏像に興味が無くても面白い格好をしているので見てて飽きないかと思われ。

自分の中で「これだぁっ！！」とくる何かがあるかもしれませんよ？ぶっちゃけオレは特になかったけど（笑）それでも楽しめた。

中心部へ戻り、コンビニで奇妙で涼しそうな新商品（１５Ｂ）を見つけたので試しに買ってみた。

………………。

………………………………。

蕁麻疹が出来た（笑）！ぎゃー！！両腕に急に出始めた。どうやらオレの身体にこいつは合わないらしかったorzそもそもあまり美味しくなかったので半分くらい残したけど。

取り敢えず見るべきものは見たので、ＧＨ近くのコンビニで水（６Ｂ）とオレンジジュース（１４Ｂ）を買い、マットミーガーデンＧＨへ自転車を返却。

蕁麻疹は時間が経つと治まってきたけど、初めてのことだったので最初は焦ったorz

夕陽を見たかったので１６時半くらいに行けばいいだろうと思い、ＧＨへ戻りちょいと疲れたので休憩。この暑さは半端ない。

………………。

………………………………。

……………………………………………。

はっ！

少し眠り元気充電！まあ、充電ちゃんでも来てくれたんだろう（おい）。

１７時前にメコン川沿いへ…………………暑い！陽射はまだまだ強く、ジリジリと体力が奪われていくのが分かる。あ、ちなみにＧＨの表はこんなん。

＜リムコーンＧＨ＞

夕陽の時間にはまだ早かったようで遊歩道をブラブラ歩きつつ、マーケットがあったのを思い出したので行ってみることに。

＜マーケット＞

そこで、「オレはズボンは１着してか持ってきてなかった」という重大なことを思い出し、ハーフパンツを物色…………ん〜、いいのはあるんだけど、ちょっとお高いかなあ。それでも取り敢えず、マーケットを２往復くらいして目星をつけておく。夕食後にまた来ればいいかあ、お気楽な考えで…………。

再びメコン川沿いの遊歩道へ戻り、野良犬やら人間観察をして時間を潰す。

そして１７：４０くらいからいい感じで太陽が沈み始めている。雲も無い！高い建物もない！素晴らしいシチュエーションだ！

１８時がピーク。周りに遮るような高い建物がないから夕陽の存在が際立つ。左にはタイとラオスを結ぶ友好橋、そしてメコン川、それに映る夕陽の輝き。対岸のラオスに沈もうとする夕陽。大変感動した。ノーンカーイに寄ってホント良かった。

沈むまでしっかりと夕陽、その周辺の景色を目に焼きつけ、オレ静止状態（笑）

十分、夕陽を堪能した後はせっかくだしということで、遊歩道沿いで食事をすることに。

まずはビールを注文。その後、メニューを頼もうとしたら「メニューは持ってない」と言われた。

………………………………え？何を言ってるんだ、おまえは？？

そうしたら店主っぽいおばちゃんが何やら捲くし立てるようにメニューを口に出し始めた！？

いきなり口頭で言われてもチンプンカンプン。そんなオレの表情を読み取ったのか、おばちゃんに「ついてこい」と言われて、料理の品々、春巻き、肉だんご、魚の姿焼などなど、を見せてきて「これから選んでくれ」と言われた。

つーか、連れて行かれたのはマーケットで見た食い物屋なんですけど…………。ただの露店かと思ったら食堂らしきこともやっていたのか。

値段を聞きつつ選び席で待機。足元には猫２匹！あああぁぁ、癒される（笑）そもそも人が席に着いたら寄ってくるって、餌がもらえるとでも思っているんだろうなあ、このヒョロイ猫たちは………………うちの猫と大違いの体格で吹いた。いや、不謹慎かもしれなかったけど。

＜猫たち！＞

夜のメコン川と猫たちを肴にビールをチビチビと飲んでいたら………………………店の小僧が今更ながらにメニューを持って来た！遅いわ（笑）！！思わず笑っちまったよ！ビール吹きだすところだったじゃん！

肉団子らしきものと春巻きを頼んだんだけど…………なにこの量。予想以上に多かったのでびっくり。自分、甘い性格なので（自分で言うな）猫に少しお裾分け。主食は無かったけど満腹。大満足の夕食だった。

たらふく食べて、会計（１８０Ｂ）………あれ？１０Ｂ多くないか？そう聞くと、ビールと一緒に出てきた氷……だと？氷で金を取られるのは初めてかも。

猫に別れを告げて19時半頃マーケットへ行き、気になっていたハーフパンツがある店へ。

ん？なんか全体的に暗いな…………閉まってたorz遅かったかあ。ああぁ、きっと今はまだ買うなという運命だったんだろう。ちょっと高かったし。

ってか、周囲はけっこう暗い。店仕舞は１９時を過ぎたくらいから始まっていたのか？20時前になるとガラガラで人が急にいなくなり、閑散としている。治安が良いのか悪いのか分からないけど夜はあまり出歩く気になれない、そんな印象。

途中、どこぞのレストランで「おに〜さ〜ん、しょくじしな〜い？」と妙な日本語を使うお姉さんをスルーして水（６Ｂ）を求めてコンビニへ、そして宿へ戻る。今思うと怪しい如何わしい店は見かけなかった。それよりオープンカフェのようなレストランが殆どだったかなあ。ちなみに声を掛けてきたお姉さんの店も普通のレストラン（笑）

………それにしても買ってるのは水ばっかだな（笑）

さて、明日はどうやってラオスに入るかなあ。