インド
2010年 9月
一日目 二日目 三日目 四日目 五日目
六日目 七日目 八日目 九日目 十日目
2010年9月15日水曜日。 オレが受け持つ仕事で、オレがいない間にやらなければならなくなった場合の手順書を作成して退社。 そう。2010年9月16日からインドへ向けて飛び立つため日本にいなかったりする。しかもガラケーだから何かあっても知らないし(笑) 部屋に到着し、30分ほどで荷物を詰め込み16日の1時頃就寝。 ………うはっw不安すぎて寝れねえwww ワクワク感より不安感のほうが大きいってどんだけだよ(笑)何はともあれ寝る! … ……… …………… 寝れねえ……… ………………… ……………………… …………………………… 5時半起床!早すぎる! いや、溜まった洗濯物とかゴキブリ対策(これ重要)とかモロモロやることあるんで。 ていうか、雨かよ!やめて!お願いだから電車と飛行機は動いてちょうだい! 最寄の駅まで歩いて5分程度なので傘無しで行くか!と気合を入れてドアを開けたら土砂降りだったwwwww … ……… …………… し、仕方ない。折りたたみ傘は持ってないし、インドまで傘を持って行くのはNO THANK YOU!しかしこの土砂降りの中を傘無しで突貫する蛮勇は生憎と持ち合わせていないので、傘を1本犠牲にすることにorz 12時に成田発。いつも会社に行く時間より少し前に出れば間に合うので、今回は今までよりゆっくりしていられる。が、通勤時間というだけあって大荷物を持っているオレは「あの混雑の中移動か………」とうんざりしたりする。まあ、逆の立場からすれば「こんな時間に大荷物持ってんじゃねえよカス」て感じだろうが。 成田エクスプレスという選択肢もあったけど東京駅まで定期あるし、高いし、まだ元気だし。そういうことで恐らく疲れているであろう帰りに利用するつもり。わたし成田エクスプレスは一度も利用したことないけど。 航空会社はインドまでの時間が惜しいので直行便のエアインディア。そのカウンターは空港第2ビル駅。成田空港駅ではないので間違えたらテンパル自信がある(笑) 予想通り10時前に到着。そして傘はゴミ箱へゴー!ちくしょおおお! オレが乗る飛行機はどれだとチェックしたら、出発時間が早まってた。 12:00 → 11:50 10分だけだけど(笑)それでも早くついてくれるならこっちとしては有り難いので問題なし。 航空券を手に入れて、その際に念のためリコンファームのことを聞いておく。「エアインディアに関しては必要ないけど、(オレがインド国内線を利用するつもりの)キングフィッシャーに関しては必要だ」とエアインディアのお姉さんは仰っていた。なるほど聞いといてよかった………いや、良かったっちゃあ良かったんだけど、想定内のことだったんで再び難問が。キングフィッシャーの事務所ってオレが訪れる予定の都市だとバラナシくらいしかないんだよなあ。しかも『歩き方』の地図からはみ出る位の距離………どうすんだよこれ………なんとかなるか。と気楽に構えることにする。自分で電話するほど英語に堪能ではないので、いざとなったら宿泊先かどこかの店に頼むか。 で、時間が少しあるので成田空港第2ターミナルをしばし見学。第1ターミナルと比べると狭いというか少し暗い雰囲気があるかなあ。 出国審査を済ませ連絡バス(?)で免税店エリアへ。特に買うものもないので本でも読んで時間を潰す。出発ゲートの手荷物検査が思っていた以上に厳しかった。ライターなどの火器類は没収。去年、訪印した友人から事情は聞いていたので大荷物へ入れといたから何も没収されなかったけど。 さてようやく出国か! … ……… …………… ………………… ………………… ……………………… …………………………… 飛行機が飛び立ったのは12:50(笑)結局、遅れんのかよ!しかも50分も! 前回の行きの飛行機同様、嬉しいことに各シートにはモニターがついてる。って、オレのヘッドフォンが壊れてんじゃねえか!無音で何を楽しめっつーんだよ!取り替えて貰うのも面倒なので、なかなか読み進まない『新源氏物語』(著:田辺聖子)を読んでました。 音がなくても楽しめたのは現在位置や世界各国の時間、飛行機についているカメラで外の様子が窓側でなくても楽しめることなどなど。オレは窓側だったけど。そして去年観光したしまなみ海道が!自分が訪れたことがある場所を見下ろすなんて、滅多なことじゃないんで、これはちょっと感動ものだった。 機内食のスナックは早くもインドらしさを前面に出しているのか、スパイスが効いていて美味しかった。メインの飯はというと………人によっては美味しいのかもしれないね!左上のヤツなんて何かと思ったら甘い人参だった!これは無理。 ところで、どうし今回はインドなのか。まあ、前々から興味はあったし仏像やら神話やらは好きなんで。タージマハルも生涯に1度は実物を目にしたかったし、人間臭さマックスっぽいんで面白そう!そろそろアジア以外にも足を延ばしてみようかと、区切りとして丁度いいのかもしれないと思ったので。 それに『3×3 EYES』にベナレスていうキャラがいましてなあ、そこからベナレス川って存在も気になりましてなあ(おい) そういう感じで色々と惹かれる要素があったのでインドに決定という次第です。 が、人に聞けば聞くほど、ネットで調べれば調べるほど悪いことばかり。おいおい、インドってマジでどんな国だよ。マイナスなことばかりで良い情報があまり入ってこない………こんな国初めてだわ(笑) これがワクワク感より不安感のほうが大きい要因(笑) 話を戻して、18時頃ついにやって参りましたインドのデリーにあるインディラ・ガンディー国際空港到着。 計画としてはエアポートバスでコンノートプレイスまで行き、デリーメトロでメインバザールへ、そこで宿探し!て流れ。 …oh、空港が思っていたより綺麗だ…ていうか工事しまくっていて『歩き方』に載っている地図と変わってないか? … ……… …………… ………………… ………………… ……………………… …………………………… 見つからねえええええええええ!!!エアポートバスどこだよ!『歩き方』見ても人に聞いてもわからねえぞ! 同じようにエアポートバスを探していた日本人がいたので、この人・見・知・り・の・オ・レが声を掛けて一緒に探すも見つからない。 時間の無駄じゃね? そう悟ったオレと日本人(…仮にA君としよう)はシェアしてプリペイドタクシー(350ルピー)でコンノートプレイスへ(…え?)。早くもぼられているような気がしないでもない。 本当はメインバザールへ行きたかったけど、A君はコンノートプレイスへ行くようだ。まあ、そこからメインバザールへは近いようだから何とかなるか、ということでA君と途中まで一緒に行くことに。 オレはすぐに何か気になるものがあったら撮れるように、カメラを首からぶら下げていた。その状態でプリペイドタクシーのカウンターへ行ったら、 カウンターのおっさん「その首からぶら下げているのはカメラか?」 オレ「?そうだけど?」 カウンターのおっさん「オレはカメラが好きでな。」 オレ「そうなんだ。それよりも金払ったんだからタクシーのチケットをくれ」 カウンターのおっさん「良かったら譲ってくれないか?」 オレ「はははっ、ご冗談を。今着いたばかりなのにどうしておまえにカメラをやらなきゃならないんだ。まあ、今じゃなくても譲らないけどな。それより早くチケットよこせ」 カウンターのおっさん「そのカメラはいくらで買ったんだ?10000か?20000か?幾らで売ってくれるんだ?」 そもそもまだ明るいうちに宿を探したかったので、こんな悠長な会話をしている場合じゃないだなあ、これが。 オレ「うるせえええ!1000000だよ!こっちは急いでんだからさっさとチケットよこせよカス!」 別にキレたわけじゃないけど、この時は宿を見つけるのが先決なので少し強めに抗議。 カウンターのおっさん「分った分った。このナンバープレートのタクシーに乗ってくれ」 と言われておっさんがチケットに書き殴ったナンバーの車を見つけて、ようやく空港脱出。 ちなみに持っていったカメラはこれ。防塵防水耐衝撃のコンデジ。…そんなに興味をそそられるものだろうか?………もしかしたら色が目立っていたのかもしれないな。 A君と話していると、案の定運転手が聞いてきた。『歩き方』に載っている典型的な質問だった(笑) 運転手「ホテルは決まっているのか?」 A君「いや決まってない」 オレ(ちょwA君はなんで馬鹿正直に答えてるんだwww) 運転手「予定は決まっているのか?」 A君「ノープランだ」 オレ(ぎゃああああああ!これじゃあ運転手の思う壺じゃねえか!) 空港からタクシーで移動する時、高額なホテルやツアーを組まされる詐欺行為が頻発しているとのことはネットや本で知っていたので、 オレ「いやいやホテルもツアーも予約してる。メインバザールのコテージ イエス プリーズ知ってる?もうそこに予約してるから、そのホテルに行ってくれ」 と言うと意外にも運転手は知っているらしい………『歩き方』にも載っているだけあって、やはり観光客が多く利用しているんだろうか?インド最終日にはホントにそこに泊る予定………は未定。 A君すまん、オレの都合でメインバザールにしちゃったよ!デュフフwww………て思っていたらA君はコンノートプレイスとメインバザールを混同していたようで、A君もメインバザールへ行きたかったようだ………おい…オレの謝罪を返せ。 A君はあまり下調べをしていないようで、あまり警戒心がないっぽいなあ。しかもインド滞在がオレより短い期間なのに、ホントにノープランかよ! 空港を出て約1時間後、無事にメインバザールにあるコテージ イエス プリーズの目の前に到着。ホント無事でよかったよ………。 タクシーに乗っている時も思ったけど、ごちゃごちゃしている感じがまさにアジア!って雰囲気がしていいね、こういうの。とはいえメインバザールは工事中のようでまるで戦場跡だな!埃も凄いし! 安宿を探していると金髪のひょろりとした日本人お兄ちゃん(B君)が今にも死にそうな声で、 B君「宿探しているなら一緒に探していいですか?」 なんて声掛けられたから、最初は思わず警戒してしまったけど、 B君「オレ貴重品以外全部盗まれちゃって」 オレ・A君「え?」 B君が言うには、バラナシからデリーへの列車で一緒になったインド人と仲良くなり、思わず気が緩んでしまいニューデリー駅で「トイレに行くから荷物見ててくれ」と頼み、戻ってきたら誰もいなかった。 ということらしい。さすがインド、恐ろしいぜえ。隙あらば容赦ないな!まあ、これに関してはB君にも非があると思うけど。長期旅行しているとどこかで必ず気が緩んでしまうんだろうか。 数軒のGHを見て、ようやく落ち着いたのはSHIVA GH。メインバザールの中間辺りにあって駅まで行くには便利そう。 が、入口からして凄い。オレもよくもまあここに泊ったもんだわ(笑)ボロボロの入口の階段を上っていくと吹き抜けの空間に出る。宿主らしき爺さんに聞くと「シングルルーム170ルピーだ」という。この吹き抜けの空間と値段は魅力的だった。 とりあえずシングルルーム見せてもらうと………これがまたすげえ。どこのボロ小屋だよ。肝心の部屋の設備はと言うと、なぜかベッドは2つ、ファン有り。以上。シャワートイレ共同………汗かいてるけど今日はシャワーはいいか。トイレも1日くらい我慢できるよなオレ。そんな印象でした。 名前、パスポート番号、ビザ番号、発行日、日本の住所などなど、どうしてここまで詳細に記帳しなくちゃならんのか不思議だった。今までここまで書いたことなかったのに。 で、それぞれの部屋の鍵を貰おうとすると、 ………「鍵が1つしか見当たらない」
___ 3部屋中2部屋は泥棒の出入り自由かよ。はははっワロス。 … ……… …………… ふざけんなあああああ!!!こっちは金払ってんだぞボケクソカス!記帳はしっかりさせるくせにてめーは鍵の管理すら出来ねえってどういうことだあああ! と、怒鳴ってもしょうがないので幸いB君以外はチェーンなり何なりの鍵を持っていたので、自分の鍵を使うことに。今更、宿探しとかする体力もないし。 重い荷物から解放されたので夕飯を食べに外へ。とりあえず野良犬と牛とインド人が多いよね、うん。 工事でめちゃくちゃになった道を歩きながらグリーン・チリという店へ。ていうかこの道は“カオス”てのが具現化したようだな!………電線束にし過ぎ。 入口は若干入りづらそうな雰囲気だけど、店内は結構人がいる。 キングフィッシャービールで乾杯。さらにタンドリーチキンも。インドに来たんだからカレー食べないでどうするよ!てことでオレはフィッシュカレーとガーリックナン。 食べ物はこれがまたどれも香辛料が効いていて美味しい。また足を運びたくなるような美味しさだった。3人で割り勘して1人500ルピー。初日から結構な額を使ってしまったけど悔いはない。 お互いのことを喋りながら食べ物を消化していく。 とりあえずA君もB君もオレより年下だったorz30歳過ぎてから一人旅ってなかなかいないもんなんですかねやっぱり。 A君は技術者でB君は浪人中とのこと………おい!浪人生がこんなとこで何やってんだ!?これは衝撃的でした、はい。 宿へ戻る途中に水とタバコ(計110ルピー)。吹き抜けのところで爺さんたちとまったりして、屋上へ行けると分ったので行ってみることに。 階段が急すぎて狭くて一歩間違えたら死にますこれ(汗)メインバザールが見下ろせるし部屋とシャワーとトイレ以外は悪くなかった、部屋とシャワーとトイレ以外は………て、それって宿としてダメじゃん(笑) シャッタースピード遅くしたら月がスパークした(笑) オレは明朝、ニューデリーからジャイプル行きの電車へ乗るので、ニューデリー駅の下調べのため足を運んでみることに。 時計の針は22時を刺していたけど、メインバザールはまだ明るい。日本人旅行者がもっといるかと思ったけどそれほど見かけないんだよなあ。そもそも19時前にメインバザールに着いたときも思った以上に見なかった。 埃の舞うメインバザールを10分ほど歩いていると開けた道に出る。その向こうには煌々と輝く細長い建物。どうやらあれがニューデリー駅らしい。ていうか人が凄い。しかもチケット難民なのかよくわからないけど寝っころがってる人多数。なにこれ? 2階へ続く階段は思いのほか簡単に見つかる。プラットホームへ入ろうにもセキュリティチェックを受けなければならないようだ。 面倒だし、今はあくまで場所確認だけだから早々に退散。宿へ戻ると埃まみれなので、やはりシャワーくらいは浴びようと気が変わる。浴びたら浴びたで大分すっきりしたので、浴びて正解だった。 ちなみに宿から駅まで往復しただけで両手じゃ数え切れないくらいインド人に声を掛けられた。中には「ハシシハシシ」とか「マリファナマリファナ」とか小声で声掛けてくる人も。ていうかもう、お前がいっちゃってるじゃんてくらいラリったやつもいたなあ。もちろん完全無視だけど。 2日目は6:05の列車なので余裕を持って5時に目覚ましセット。 灯りを消したら完全に独房なんじゃなかろうかという錯覚に陥りそうなので、灯りをつけたまま就寝(笑) |
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