インド
2010年 9月

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4:45起床。外はまだ真っ暗。とはいえ日が昇るまでここでジッとしているわけにもいかないので、チェックアウト。

二日目の早朝ニューデリー駅へ行くときもそうだったけど、それなりに人の行き来があるとはいえ、あまり治安がいいようには思えない雰囲気。

昨晩、『歩き方』の地図を見たら宿から駅まで歩けそうだったので、歩いて駅へ(おい)。

街灯があまりなく、行き交うオートリクシャーの灯りを頼りに15分ほど歩いて駅に到着。駅は流石に煌々としていて明るい。ニューデリー駅同様、ここでもセキュリティチェックを受けてプラットフォームへ。

さて、本日はいよいよアーグラへ!誰もが知っているタージ・マハルがある町。

そのアーグラへ行く列車は前日と同じくCCクラス。2回目となれば流石に乗り方が分ってくる。指定のフォームで待ち、6時頃列車が到着したので自分が座るシートの車両を探す。

前日のシートは進行方向と逆の向きだったけど、今回は進行方向と同じ。やっぱり進行方向と逆に座ると違和感が………。

ほぼ定刻通り、6時過ぎに発車。

………

……………

そういえば、この日の列車は無料のチャイが出てこなかった(´・ω・`)

どこの駅に着いたのか若干不安を覚えたので、隣に座っていたインド人家族に駅を確認すると、どうやらオレが降りる駅は次らしい。

そして20分ほど遅れて正午前に漸く目的地のカント駅に到着。

駅はオートリクシャーの客引きやらで人が凄い。さすが観光地ということか。

プリペイドのオートリクシャーで行こうとしたら「あれは52ルピーだけど、俺は50ルピーで連れてってやるぜ?」と言い寄ってきたおっさんがいたのでそのオートリクシャーに乗り込む。確かに52ルピーと書かれていたから、多めに要求されているということはなさそうだ。

そんなわけでオートリクシャーでタージ・マハル周辺宿まで(50ルピー)。ある程度目星をつけていた宿へ行くもシングルがフルとのこと。ダブルは1000ルピーと言われたので却下。

第2候補の宿、サニヤパレスへ連れて行ってもらったら500ルピーでシングルがあった。部屋もまあまあだったので決定。ちょっと高かったけど、屋上からタージ・マハルが見えるし、近いのでOK。

この日は先ほどのオートリクシャーを400ルピーで1日チャーターすることにしたので、1時間後に宿で待ち合わせ………まあ、後で思ったけど400ルピーて結構高い気がするわ。これはぼったくられたかもしれない。

部屋にTVがあったので点けっ放しにしながらしばらく横になったり、屋上に行ったりと時間を潰す。

最初に向かった先はタージ・マハル………ではなく、イティマド・ウッダウラー廟というとこ。メインのタージ・マハルは朝がいいとのことなので、翌日観光に回す。この日はそれ以外を観光することに………このことで4日目で軽く後悔する嵌めに。

で、目的地へ行くには河を渡らなければならないんだけど、鉄橋を利用するのに10ルピー………は?ふざけてんの??とりあえずは、オートリクシャーのおっさんが払うことに。

イティマド・ウッダウラー廟ベビー・タージの愛称で親しまれているタージ・マハルの原型となったお墓らしい。

チケット(110ルピー)を購入するも大きいお金しかなかったから1000ルピー払い、お釣りを貰う。

………

……………

「おい。オレは1000ルピー払ったのにどうして390ルピーしか戻ってこないんだ?」

500ルピーぼろうとしてた………もちろん受付のおっさんが!

頼む。出だしから不愉快な思いをさせないでくれ(#^ω^)ビキビキ

返してくれと何度言ってもごねるばかりで、どうにも返してくれそうにもない。仕方ないので、

「てめー!いい加減にしろ!早く500ルピーよこせっつってんだよカス!!!」

て怒鳴ったら苦笑いで返してくれた。このオヤジ、冗談だったのかどうか判らないが、インド人がこういう行動に出ると冗談が冗談に見えないから困る。偏見だろうけど、何とかして金を騙し取ろうってやつの印象が強すぎるんだよなあ。このオヤジもこっちが強く出なかったらそのまま自分のものにしてそうだったし。

さて、せっかくここまで来たのだから楽しまなくては!ということで気持ちを入れ替える。目の前にそびえる均整の取れた門をくぐる。

そこからまっすぐ道が伸びた先、庭園の中心に白大理石の廟が陽光と相まって眩しい。その中心となる廟の更に中央には………棺?

壁から窓何まで繊細なデザイン。こういう技術は素晴らしい。

感心しながら見ていると、何処にでもいるように、突然説明をしだすインド人が現れた!煩わしかったので、断るとワンパターンな「マネーマネー」の行動に出てきた。もちろん無視だけど。

廟の裏には河をのんびり鑑賞できるような空間が広がっている。観光客もまばらでのんびりできる場所だった。あ、あとリスがいたるところにいたな。この旅で何匹もリスを見かけた観光地はここが最初だった。以降、見飽きるほど目撃することに………。

見学を終え、を買って(12ルピー)、飲み物を売っていた子にカメラを構えたら撮っていいとの許可が出たので撮る………「マネーマネー」。なんかの呪文かよ(笑)もちろん払わなかったけど。

さあ、次に行こうか。

その後、対岸にタージ・マハルが見える場所へ行くかと思いきや、観光客が一人もいないけどなにやら遺跡らしきところへ。

そこでも説明しに来た人がいたんで、

N O  T H A N K  Y O U !
  /\___/\
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| (●), 、(●)、 |
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|
\  `ニニ´  .:::/
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       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ

意外にも随分あっさりと引いてくれた。中心にはやはり棺らしきもの。こういうのがインド式なんだろうか。

その廟(?)の裏では牛たちがのんびりとしていた。なんかいい風景だなあ、て横を見たらゴミだらけだった。

オートリクシャーへ戻ろうとすると、今度は子どもが呪文を唱えながら集まってきた!「マネーマネー」

そしたら先ほど説明を断ったおじさんが追い払ってくれた………もしかしたらいい人だったのかもしれない。ただ、オートリクシャーのおっさんと説明しに来た人が随分と親しげに話してたからつるんでたのかもしれないけど(笑)

蜘蛛の子のように散った子供たちから解放されてオートリクシャーに乗ろうとしたら、知らない若者(もちろんインド人)が「こっちだよ」と手招きしてる………いや、手招きされるも何も目の前にオートリクシャーが見えるんだから、お前の手招きの意味がよく分からないんだが。席についたら………「マネーマネー」

………

……………

…………………

………………………

まてwwwお前ただ単に手招きしただけだろうが!それで金よこせとか笑わせんなwww

もちろんシカトして次の目的地、いよいよ対岸のタージ・マハルが見える場所へ。

道中、おっさんから「スリが頻発してるから気をつけろ」と言われた。先日も観光客がお金とパスポートを取られたからだと。あれ?思っていたより治安が悪いところなんですか??若干不安になる。

オートリクシャーから降りて、マターブ・バーグ………はお金がかかるので、その隣にある脇道を行く。

用心しながら足をすすめる。まあ、確かに治安がいいようには感じられなかったかな?もしかしたらおっさんからそういった話を聞かされた先入観からきているかもしれないけど。

行き着いたところは川辺で、目の前の対岸にはタージ・マハルが!水面に映る様とか、いい画になる。

この存在感は遠くからでもヒシヒシと感じる。横に目をやると、おそらく黒大理石で建造しようとした廟の跡地………。

もう少し見て居たかったけど、長居は無用と判断してオートリクシャーへ戻る。

再び先ほどの鉄橋を渡ることになるけど………どうやら往復で10ルピーらしい。っていうか騙された感がすごく否めないんですけど。

それはそうとジャイプルでもそうだったけど、オートリクシャーのおっさんは女の話が好きだな。しかもこっちが男だからだろう、下ネタ連発(笑)

次は本日メインとなるアーグラ城(300ルピー)へ。アーグラではタージ・マハルとここアーグラ城が有名。デリーからアーグラへ遷都に伴いムガル帝国の皇帝3代に渡る居城。

城の入口は観光客で大賑わい。それにしても城壁や城門などが赤砂岩で出来ていて重厚感が凄い。

1つ目の城門を潜ると、2つ目の城門・アクバル門が。なんでもアーグラ城は実戦的に造られていること。

アクバル門を潜ると左右の壁の圧迫感を感じる長い道が続く。この道はなかなかいいと感じた。

開ける所に出ると、右にジャハーンギール殿。どこの宮殿にも広大な庭園はあるらしい。その庭園の中心には巨大なお椀のようなものが(笑)これは浴槽だそうで。

どこもかしこも至る所に精巧な彫り物が。ジャハーンギール殿の中に入ると更に複雑で目を見張る壁や柱。

そして河を見下ろせる場所へ出た所に、奇妙な形をした穴が。用水路とか、水に関するものなんだろうか。まさかデザインのためだけって訳じゃないよな(笑)

窓が幾つもあるので、そこから外を覗くと………タージ・マハル!更に先へ行ったところには東屋のような場所。そこからも小さいながらもタージ・マハル望める。

更に進むと、褐色から白へと周囲が変わってくる。辺りは大理石で出来た建造物が多く、ちょっと眩しいくらい。

で、オレがここで見たかったのがこれ。

ここは第5代皇帝シャー・ジャハーンの三男が皇帝の座を狙ったばかりに、皇帝が幽閉される嵌めに。なんでも死ぬまでの8年間もの間、出ることを許されなかったとか。

そして幽閉された皇帝が部屋から見えたのが遠くに見える白亜の妃の霊廟、タージ・マハル。皇帝はどんな思いでここからタージ・マハルを眺めていたのか。

一説には膨大な金と時間を掛けて造った愛妃の眠るタージ・マハル、それの対岸に自身の墓廟をまた莫大な金を使って黒大理石で建造しようとしたとか。この説が本当なら幽閉されても仕方なかったのかも。

その幽閉された塔のすぐそばにこれまた広い中庭。

更に進むとディワニ・アーム(一般謁見の間)が現れる。内部は綺麗に整った柱が並ぶ。真ん中へ進むと観光客がワラワラと。どうやらここが玉座らしい。

目の前に広がる広場でリスが喧嘩しているのを横目に、白いドームが見える。近くで見てみようとしたが、どうやら軍の敷地内らしいので、無理のようだ。ここアーグラ城は75%の敷地を軍が使っているとか。残りの25%でも結構見所があるだけに、全て見ることができたら1日で見終わるかどうか(笑)

一通り見学したので、オートリクシャーへ戻る。なんだかんだと疲れたし飯も食べてないからもう、今日はいいかな、と思ったり。そう思案していると案の定、マージンがもらえるのか判らないけどシルクショップへ連れていこうとした。ホントにシルク好きだなお前ら。

疲れがどっと増し、且つ面倒臭くなったので「今日はもう終わりだ」と言ってGHへ戻る。ちなみに翌日、時間があったら見に行こうかと思っているファーテープル・スィークリーへの往復の値段を聞くと「500ルピーだ」とアホなことを抜かしたので大却下。

で、お金を払う時に少し揉めたorz

50+400+10+60=520ルピー払ってくれときたもんだ。

50は駅からGHまでの分、400は一日チャーターした分。そこまでは解った。だが待ってほしい、10と60て何だ。

おっさん曰く、10は鉄橋の分、60はアーグラ城の駐車料とのこと。

………

……………

はあああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

なんでこんなヤツのオートリクシャーに乗っちまったんだオレは。そういうのは普通お前が提示した400ルピーに含まれるだろうがボケが!細々と観光客から搾取しようとすんじゃねえよ!

と抗議したけど、延々と言い争っても仕方ないしこれがインド人なんだろうと考え直し、腹立たしいながらも520ルピー払ってしまった。

今思うとどうしてそんなに払ってしまったのかorz反省。450ルピー払ってさっさと宿へ行けばよかった。

その後、飯を食ってなかったことを思い出し、遅めの昼食。イライラも空腹からきてるんだろう!とか無理やり思うことにした。

さて、せっかくなのでタージ・マハルが見える宿の屋上で昼食。おおおおおぉぉ、改めて眺めると素晴らしいな、ここ。遮るものがないし、飯食いながら眺められるとか絶好のロケーションだろ。

なんてことに感動しながらチキンカレー、バナナラッスィ(160ルピー)。これが空腹というスパイスも入っているからか、滅茶苦茶美味しかった。店員の接客もいいし。まあ、お値段は僅かに高いけど、気になるようなほどでもない。

その後、少し外をぶらぶらすると、スクールバスを発見………したのはいいんだけど、子供たちがなぜかこちらを見て手を振っている。訝しんで後ろを振り返るが、誰もいない。子供たちのターゲットはどうやらオレのようだ(笑)多分、カメラぶら下げてるからだろうな。

カメラを構えたら騒ぎ出したのでオレの予想も外れって訳じゃなさそうだ。………カメラが珍しいのか、観光客が珍しい…わけないよなあ、こんな有名な観光地で。それとも単に撮ってもらうのが嬉しいのかな?走り去ったスクールバスを見ながらちょっと考えてしまった(笑)

さらにぶらついた後、部屋でのんびり過ごして日が暮れてきたので夕飯へ。食べたばかりなのでそれほど腹が減ってないけど(笑)

適当に歩いてシャンカラ・ベジズという店へ。するとそこにCさん発見。そしてCさんと一緒に知らない日本人(D君)が飯を食べていたので、一緒に食べることに。

ターリー(85ルピー)とビール(110ルピー)を注文。

………

……………

店長が戻ってこない。どうしたのかと思っていると若干人目を気にしながらビールをくれた。おおぴっらに売ってないらしい。ビールを持ってきてくれたのはいいんだが、「ビール瓶は隠してくれ」と店長に言われた。やっぱり厳しいらしい。メニューにも載ってなかったしなあ。D君曰く、そもそもインド人はビールをあまり飲まないらしい。BARがあってもソフトドリンクで終わるとかあるそうだ。今更だけど異文化っすなあ。

で、そのD君はインターンジャイプルに2010年8月〜11月までの期間、働きに来ているらしい………すげえええええ!オレだったらマジで無理だわ。

貴重な話を聴けて面白かったし、それなりに客がいるんだけど店長は暇なのかこっちに話してきたり、女性客とくっちゃべったり、挙句の果てには外で世間話しかよwww完全にフリーダム。従業員は全身プーマで統一してることを自慢しに来るし。お前、たぶんそのプーマ偽物だと思う………勘だけど。つーかプーマってジーパン出してたのか。(て思って調べたらあったwwwwww

オレのお腹はというと………如何せん昼食(?)を食べてそれほど時間が経っていないまま夕食に突入してしまったので、食が進まない。

………

……………

残したorz

外食で腹一杯で残すとか、記憶にないわ!

その後、もう少し飲もう(おい)、てことで3人でシャンティロッジという宿の屋上で軽く飲み直すことに。………残念ながらこの時期はライトアップをしていなかったので真っ暗www

おかげでタージ・マハルは輪郭しか見えないくらい暗かったけど、シャッタースピード遅くしたら辛うじて撮れた。

D君は翌日の昼にジャイプルに戻り、Cさんはオレよりも遅い時間の列車でカジュラホへ移動するとのこと。オレはというと念願のバラナシへ移動。

そんな訳でオレを含めて3人とも明日にはアーグラを発つようで。ああぁ、ホント旅て一期一会だなあ、と実感する。

喋っているうちに22:30になったのでそろそろ撤収することに。ビール×2とローストチキン(110×2、110ルピー)。けっこう人が少なくなったけど、この時間から欧米人は来店する人がいたり……何時まで呑む気なんだ(笑)?

Cさんはカジュラホの後にバラナシへ移動するらしいので、もしかしたらそこで会うかも、なんて話していた。

2人に別れを告げ、(15ルピー)を買って宿へ………水高けえ!

タージ・マハルは朝がいいと聞いていたので、翌日も相変わらずの早起き予定(笑)

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