山陰山陽
2010年 5月

一日目 二日目 三日目
四日目 五日目 六日目

カレンダーではこの日が2010年GW最終日。

そして観光をするなら人が少ないであろう早朝から!つーことで起きたのは6時半。準備完了し、まずは松陰神社へ。7時頃、広めの駐車場に止めて見学し始めるが、人は数えるくらい。ついでに売店はまだ開いてない。

松陰神社というと東京とここにある……まあ、が東京のほうには行ったことがなかったりする。松陰神社ということでこの神社の祭神はご存知、吉田松陰先生。学問の神様として祀られている様だ。

本音を言えば、そもそも実在の人物を神社の祭神として祀ることに疑問を感じたりするんだよなあ、人=神というのはオレの中で成り立つことはなく、神とは人知を超えた力を持つ存在。神話に出てくる神がいい例か。

鳥居を潜ると境内に古民家がある!すみません予備知識無しで乗り込んだんでまさか境内の目立つところに家があるとかどんだけだよ(笑)て思ってました。

その古民家、実際はあの有名な松下村塾だったりする(笑)他にも吉田松陰幽囚の旧宅や史跡、展示館などがある。まずは松下村塾へ。

身分の区別なく多くの逸材を輩出した松下村塾だけど、実際に吉田松陰がここで教えていたのは僅か1年ほどで、実家の幽囚の旧宅で過ごした期間を含めても3年弱。しかも当時27歳とか………なんつーか軽いショックだ。

講義していた部屋は結構狭いん………て、このくらいだったらオレが小中学生の時に利用していた塾と大して変わらん。つーことでそれほど違和感がなかったりする(笑)

建物は随分と綺麗に残ってる。足を踏み入れてみたい衝動を抑えつつ観察。これ少し手を加えれば住めるんじゃね?

なんてアホなことを思いつつ、奥へ進む。するとまたもや同じような家が。実際は全然違うんだけど。

ここは吉田松陰幽囚の旧宅であり吉田松陰の父・杉百合之助(すぎゆりのすけ)の家でもある。

流石に広いっすなあ。なんか見たことない作りがあったりして面白い。歴史云々の解説もいいけど、家の構造やどういった使われ方をしていたのかなどの解説があったらもっと楽しめるだろうな。

更に奥へ行くとようやく本殿が見えてきた。こじんまりとして質素な感じがまたいいです。

さて観光の移動手段は決まっているけど、車をどうしよう。悩むこと数秒。ここに置いて行くことにした。レンタルサイクルがある駅まで少し遠そうだけど、歩けない距離じゃなさそうだし。駅へ向かう途中には萩焼の窯とか。結構な迫力。

………

………………

………………………

東萩駅まで思ったより遠い道程だった。15分ほどかけて到着後、2軒のレンタルサイクル店が並んでいたが、なぜか一番駅側のボロっちい(失礼)店で借りることに。5時間も使うかどうか分らなかったけど、半日くらいかかるかもしれないと思って取り敢えず5時間借りることに。1時間200円なので5時間1000円のところをなぜか800円に負けてくれた(笑)

「よくわからんけど、ありがとうおじさん」と礼を言って、東光寺を拝観したかったのに向かった先は大照院(笑)

数多くの整然と並んだ石灯篭の光景をガイドブックで見て、これは是非とも目にしたいものだ、と思っていた。石灯篭の印象が強く頭の中から寺の名前は完全に抹消されてたりする(笑)ちなみにガイドブックは荷物になるので常に車の中。そしてレンタルサイクルで貰ったガイドマップには大照院石灯篭の絵が。もうね、迷わず大照院へ向かったねオレは。

まだかまだかとペダルを漕ぐがこれがなかなか着かない。そこでふと思う。

おかしい。さっき標識が出た時は大照院まで2キロて見えたんだけどな。自転車だからそんなに時間はかからないだろ………ていうか行き過ぎじゃね?

と途中で止まり現在位置を確認。

/(^o^)\迷った

このままじゃ山越えちゃうよ!ママチャリで(笑)!

地図を見ると萩駅の近くに大照院があるようなので線路沿いに進むことに(笑)これで迷ったらオレちょっと病院行った方がいいかも………。

まずは萩駅に到着………あれ?

東萩駅より小さくて少し驚いた。洋風な造りでロータリーも含めて、なんだか駅とは思えない建物だ。これは迷って着いた甲斐があったかも(笑)

そこから更に数分進んだところに漸く見えてきた。隅のほうにひっそりとしているというのが第一印象。それが大照院。駐車場に車は1台程度、自転車はなし。ていうか大照院に訪れる際は自転車がオススメ。車で訪れるには道が狭すぎるし、なにより自転車のほうが田舎って感じの風景や雰囲気をのんびり楽しめる。

ちなみにお世話になったチャリンコ………どうしてレンタルサイクルってママチャリが多いんだ?

大照院へいよいよ足を踏み入れ………またお前か(笑)

この坊主は至る寺社で見かける。しかも全国規模で!………なんなのこれ(笑)

場所が密集した観光名所より少し離れているからだろうか、観光客は3人くらいしかいなかった。受付のおじさん曰く「今日はGW最終日だから人はあまり来ないかもねえ」だそうだ。200円払って中へ。

いきなり本堂のお出迎え。つーか、どこまで後ろに下がって撮れば全体が入るんだよ(笑)てくらい大きい。

その奥へ進むと………すごっ。これだよこれ。オレが見たかったのは。

多分、顔がニヤけてました。これほどの数の石灯篭が整然と並んでいると圧巻。ここまで足を運んでよかった、と心底思った。

ここで大照院のことを軽く説明すると、1度荒廃した寺院を萩藩2代藩主・毛利綱広が亡父の初代藩主秀就の菩提寺とするために再建したことが始まり。境内には毛利家の墓所は初代・秀就と2代から12代までの偶数の藩主と夫人、藩士の墓石がある。そして墓前には藩士が寄進した石灯籠が600数基もある。600もあれば圧巻だわな。ちなみに奇数代の藩主は当初訪れる予定だった東光寺に。東光寺松陰神社より少し奥へ行った場所だったりするので、松陰神社から近いのは大照院よりも東光寺(笑)

墓所を訪れた時は観光客は1人もいなかったのでラッキーだった。ワラワラ人がいたら雰囲気台無し………ん?なんか煙が凄いんですけど。これは一体………。

掃除のおばさんが落ち葉を燃やしてた。つーかこれ燃やしすぎだろjk(笑)

なんて思いは口に出さず、にこやかに「おはようございまーす」と挨拶。そして石灯篭が並ぶ墓所は取り敢えず後のお楽しみとして、おばさんが掃除をしている道が奥に続くようなので、行ってみる。その先にも墓所が。ここは全て石で出来てる。墓石も鳥居も、墓石にある扉も。ここまで徹底しているのは珍しいかもしれない。

………ってなんだこの木!!!

自然て人間の想像をはるかに超えた未知の領域なんだな、と………。あまりにも奇形だったので見入ってしまった。にしても、どうやったらあんな形に成長するんだ?

光が木々の間を縫って射しこんでいる様がありありと分る………っておばちゃん燃やしすぎ(笑)煙が凄いよ!

石灯篭へと足を戻す。壮観だなあ。森林の中にひっそりと佇んでいて神秘的。

中には木々に薙ぎ倒されてしまった石灯篭も。とはいえこれは台風とか腐食で木が倒れて石灯篭も道連れにしちゃった、てこと?

奥まで続く道が3本くらいあって、思っていたより墓所が広い。木に囲まれ人もいなくて静か。行く機会があるなら朝がオススメ。そして本堂へと戻る道は煙で覆われていた(笑)まあ、これはこれで神秘的なのか………。ああ、そうか朝靄だと思えばいいんだ!うはっ、オレ頭イイ!!………次に行こう。

本堂へ戻ると、その裏へ行けるようなので行ってみる。そこには書院日本庭園………ていうほど整備されていないように見えたけど、大きな池が存在を強調するかのようにドーンと真ん中にある。その岩の陰にがとぐろ巻いてた。今回の旅行で2匹目か。

入ってきた鐘楼門を出ると今度は県内随一の規模を誇る庫裏が目にいる。

大照院に満足した後は萩城跡へフラフラと自転車を進める。今度は迷わず無事に到着(笑)そして驚愕の事実を知る。萩城跡にある土産物屋、そこに広い駐車場があるのだが、事前に調べた情報では駐車場は有料のはずだ。ところが………

駐車場無料!レンタルサイクルあり!

ん?えーと、これはどういう………………

………

………………

………………………

おいいいいいいいいいい!ふっざけんじゃねーぞ!!!無料でしかもレンタルサイクルまであんのかよ!松陰神社から歩いて駅でレンタルサイクルしたオレがバカみてえじゃねえかorzしかもこっちのほうが観光名所に近いし!ちくしょおおおおおおおおおおお!!!!!!

………取り敢えず落ち着くか。

そんな訳でソフトクリーム食いました。夏みかんが有名なようで、よく目にした。ソフトクリームはというと酸味が利いていてサッパリして美味しかった。

さて向かった萩城はというと、毛利輝元指月山麓に築城したことから別名指月城とも呼ばれているらしい。天守閣矢倉などは全て解体され、現在は石垣と堀の一部が昔の姿のまま残っている。

つーことなので周囲だけ見て、橋を渡ることはなかった。それに外から見る石垣でも十分満足なんだが。

萩城跡周囲を自転車で回れるようなので行ける所まで行ってみる。土塀には銃眼が設けられている。見晴らしはいいため、「狙い撃つぜえ!」て狙えると思います。そして目の前に広がるのはキャンプ場。海は目の前だし、絶好のロケーションか。

奥へ行ったがぐるりと一周することは出来なかった。だけど不思議と人がいないため石垣から望む風景を見ているとのんびりできる。それにしても海が綺麗だな………。

お次は城下町へと行ってみますか。

まずは鍵曲(かいまがり)へ。ここは敵の侵入や攻撃から守るために利用され、塀を高くすることで相手を迷わせる。確かに塀から上は思うように見えないので、効果はありそうだなあと。って言っても今は民家が多いので下手したらただの覗きかと………。

ここの道路も舗装されていると思いきやそうでもないので、砂埃が舞う。住んでいる人にとってはちょっと大変そう。あと夏みかんが多い!一つもぎたいくらいだわ………もちろんしなかったけど。

また国指定重要文化財に指定されている上級武士の家・口羽家もあり、美しいなまこ壁のある表門のためすぐ分る。

その近辺には萩高校と萩中学校がある。人がいると思ったら部活中か。うんうん、中高生は身体を動かしたほうがいいよね、やっぱり。オレは高2になったら部活やめてバイトに精を出していたけど(おい)

自転車を進めていると左に何か大きな赤い建物が視野に入る。ここは萩藩永代家老福原家萩上屋敷表門で江戸中期の建物。腕木門で両袖に潜戸が付いていており、門番所のないこの形式は非常に珍しく貴重なものらしい。

しかし奥を覗くと家はなく、この門だけだった気がする………た…確か。そのためか門自体の存在感が非常に強く、重圧感もあったことは印象に残っている。

この時は萩城跡から東萩駅へ戻る形。更に進むと、綺麗で長いなまこ壁がある。ここ萩博物館は色々と展示されているようだけど………なぜだろう、特に見る気も無かったので敷地内を軽く見て終わった。

萩焼の店が数多く並ぶ中、見えてきたのは田町商店街木戸孝允旧邸とか高杉晋作誕生地はどうしたって?………………全力でスルーした!

嘘です。野暮用を済ませてからしっかり見学しました。商店街はこれからなにか始まるのだろうか、店の人たちが道に白い紙を敷いているため、ちょっとした紙の道が出来始めている。それを過ぎ大通りに出たら探し求めていた郵便局でマネー確保―――!

そして別の道で観光客がわんさかいる方面へと戻ることに。その途中には毛利元就の3人の息子に「一本の矢では簡単に折れてしまうが、3本纏まれば折ることは難しいから3人結束しろ」のような訓えで有名な“三矢の訓”の像中央公園には結構大きい山県有朋の像。その近くには出身で第26代内閣総理大臣田中義一の像

は点々と著名人の銅像や建物が多く目に付く町だな。点々としているため、歩きよりは自転車やバスのほうが観光するには効率がいいと思う。それとやはり町並みは風情があって良い。

まずは幕末から明治にかけて尊皇攘夷討幕運動などで活躍し、坂本竜馬の仲介のもと“薩長同盟”を結んだ西郷隆盛大久保利通とともに“維新の三傑”と呼ばれた、桂小五郎の名で知られる木戸孝允。その誕生の地とされる旧邸へ(100円)………って人がいますなあ(汗)

古き良き日本の家って感じ。建物内にも入ることができる。この時は人がワラワラいたが、いなければタイムスリップした錯覚に陥るかもしれない。部屋から座って望む庭や道路…といっても道路は垣根によってこちらからもあちらからも見えないけど、なんか上手いことプライバシーを守るように出来てるなあ、と関心した。建物だけでなく木戸孝允自身や妻・松子の写真などが展示されてた。

お次は木戸孝允旧邸から自転車で1分ほどのところにある高杉晋作誕生地へ(100円)。って、ここも人が多いな!

高杉晋作の生まれ育った家が残ってるが、改築されたらしく、元の広さよりも狭くなったらしい。先ほどの木戸孝允旧邸はある程度、行動範囲が広かったたため高杉晋作誕生地を訪れた時の行動の狭さに目を疑った。

家の内部には上がることが出来ないので、余計にそう感じたかもしれない。そんな訳でさして広くない庭を往復して終了。なんだこれ(笑)とはいえ戸は解放されているので、家の中に展示されている写真や書などは見ることが出来るけど。

庭の奥には産湯を使った井戸………て、高杉晋作がここで生まれたんだから当たり前っちゃあ当たり前なんだよなあ(笑)

せっかくなので萩焼のカップでも欲しいところ。普段はこういう土産物を大して欲しいと思わないんだけど、この時は不思議と物欲が生じた。

といっても高価なものでなく1000円くらいなら、ということで木戸孝允旧邸の近くにある萩焼を売っている店へ。

1000円のカップが店頭に並べられていたので物色していると、

店のおばちゃん「お兄さん、身体大きいんだからもう少し大きいほうがいいんじゃない?」

オレ「はあ…」

店内に案内され、おばちゃんが持ってきたのは1000円のカップより一回り大きい品。

オレ「ちなみにこれお幾らですか?」

おばちゃん「1500円」

オレ(なんて微妙な金額の品物を提示してくんだよ(笑)!1500円かあ…どーすっか………って、見事におばちゃんの策略に嵌っちゃってるよ(笑))

オレ「これくらいの大きさで1000円のカップってあります?」

とダメもとで訊いてみると、おばちゃんが1500円カップのエリアを指して、

おばちゃん「ここら辺も1000円に負けてあげるよ」

オレ「えっ」(冗談でなくマジで口から出た言葉w)

おばちゃん「えっ」

あまりにも突然の展開にちょっと驚いてしまった(笑)値切るつもりはサラサラなかったんだが、結果として500円も安く手に入れてしまったけどおばちゃんは笑ってたからアリなんだろ………てことにしておこう。

おばちゃんに礼を言って(客が礼を言うのもどうかと思うけど)、結局、5時間も使わずに東萩駅へ向かい自転車を返却。その後、車のところへ戻る途中に、観光客と思しき女性から道を尋ねられた。………おかしいな。萩焼の入った土産袋を手に持っていたんだが(笑)

車に戻ってくると………駐車場激混み!ああぁ、やっぱり早いうちから行動して良かったわ。その後、昼食を取るため車中泊した道の駅萩しーまーとへ。

………すげー混んでるんですけどorz建物内はちょっとした市場になっていて活気がある。

そして嬉しくないことに食事が出来る店はどこも待ち状態。時間が正午過ぎということでタイミングが悪すぎた。比較的、回転が早そうな浜料理がんがんで待つことにして、13時過ぎ昼食にありつけた。刺身定食ほどほど(1500円)を注文。

漁港が近くというので期待したのが悪かったのだろうか、メインの刺身があまり美味しいとは言えず、GWで昼時だからだろうか、店員は急がしそうでテーブルの上はお世辞にも綺麗とはいえない状態。値段も含めいろんな意味で凄い店だった。ただ丼物はそれほど悪くないようだけど、実際にはどうなんだろ?もしまた道の駅萩しーまーとへ訪れる機会があれば、この店には………よっぽどのことがない限り入らないだろうなあ。

昼食を取ったということで、秋吉台の秋芳洞を目指す。天気はというと、雨の心配はなさそうだけど日が隠れる時間が多い。4日目に角島大橋へ行っといて正解だった。

車を走らせると見えてきたのは、日本一広大なカルスト(石灰岩)の台地!あまり期待していなかっただけに、実物が目の前に広がっているとやはり驚嘆する。さらに驚くのは大昔この辺りは海だったようで。で、その名残か現在のカルスト台地石灰岩珊瑚礁らしい。

そして目的地となる秋芳洞へ。鳥取砂丘のような二の舞になるのはごめんだぜ!つーことで駐車場を探して流していたら、1回100円で止められる駐車場を発見!まあ、土産物屋の駐車場なんだけど、5台くらいしか止められない広さで、オレが着いたときに運良く1台の車が出た直後だった。道を挟んだ前には広い駐車場があるけど、1回500円くらいだった気がする。

秋芳洞入口へ向かう途中には土産物屋が軒を連ね観光客も多い。上を見ると空は薄い雲が張っていたのでやはりこの日は夕陽は見れなかっただろうなあ、としみじみ。途中、山口県名物・瓦そばを発見!帰りに腹が減っていたら食べるか…。なかなかいいお値段だから、安易に手を出せない(笑)

それとカッパの像を発見。これは“禅師かっぱ”だそうで、雨乞い祈願をされた寿円禅師と行動を共にした水眼成就の守り神として語りつがれているかっぱらしい。

チケット(1200円)を買い森林の中を歩いていく。反対側から歩いてくる人が多いので皆さん撤収モードなんだろう。この時、14時半。17時頃までは見学が出来たはず………だけど、ギリギリの時間に行くと100円割り増しとか意味の分らない設定になっているようだ。訪れる人はご用心。

森林に流れる綺麗な小川を横目に歩き、10分もかからないくらいで漸く入口が見えてきた。

橋を渡り中へ足を踏み入れると………広っ!!!

想像以上の広さで驚いた。スケールの大きさを実感できる瞬間だ。片道40分〜1時間らしいので結構な距離を歩くことになる。

周りの人間が帰るようならのんびりと見学できそうだ、と思ったら帰り道も立ち止まってまじまじと鍾乳洞見学してるんでそうでもなかったorz

それにしても鍾乳洞ってやつにいつも感じるのは入るときの温度差が気持ちいい。それと明るすぎないためなんとなく落ち着く(笑)まあ、あとは映画の『エイリアン』が生息してそうだなおい、てことだろうか(笑)

秋吉台地下100mにあるこの大鍾乳洞の天井の高さや幅といったら、今までで1番かもしれない。それほど広大。まあ、アジアの鍾乳洞しか足を踏み入れたことはないけど………。

進んで行くと、奇怪な形をした鍾乳洞に名前がついている。中でも有名な1つは百枚皿だろうか。言われれば確かに皿の形だ。微妙な明るさしかないので撮るのに少し手間取った(汗)

他にも洞内富士とか南瓜岩大松茸などなど。中には無理のあるネーミングもあって、なんかもう途中から笑ってしまった。そして見学しながら思ったのは、鍾乳洞の名前って付けたもん勝ち………ゲフンゲフン。

で、三つ辻が目の前に。とりあえずまだ奥に伸びていそうな左の道へ。右の道へはその帰り道にでも。

そして進んだ先に現れたのは黄金柱というもの。これはカメラに収まらないくらいの巨大で迫力あった。ちゃんとした三脚があればもっと綺麗に取れたんだろうけどorz

そしてここだけ観光客用写真専属のカメラマンがいた。まあ、観光客は自分のカメラで撮ってるから、カメラマンは暇そうにしてたけど(笑)

更に進むと巌窟王(右画像)なるものもあったけど………これは無理がありすぎだろ(笑)

一通り見終わると、気持ちの良いくらい真っ直ぐ伸びた通路が。その先はどうやら出口らしいけど、1度出てしまうと来た道を戻るのに追加料金を払わなければならないようなので、出口直前まで行ってUターン。

先ほどの分かれ道………出口へと通じるエレベーターしかなかったのでUターン。のんびり歩いて往復した時間は1時間ちょっと。迫力ある鍾乳洞を見学できて良かった。

外に出るとムワッとする空気が肌に纏わりついてさぞかし不快かと思ったら、周りは緑豊かなのでそれほど暑くなかった。結局、小腹も空いていなかったので瓦そばも食べずにスルー。

車を出す際に、土産物屋で車の中で手軽に食べられる物でもと思い、

おばちゃん「いらっしゃい、これとかこの辺りでは有名だよ」

と先制攻撃を仕掛けてくるおばちゃん。が、今のオレは旅行から帰ってきて、他人に差し出すような量の多い食い物土産はまるで興味がない。

オレ「手軽に食べられる土産物ありますか?」

おばちゃん「えっ」

オレ「えっ」

………

………………

どうやらオレが言葉足らずだったようなので、

オレ「車の中で今、食べられるような量の少ない物ってありますか?」

と言い直すと、おばちゃんはようやく合点がいった様で、

おばちゃん「あ、ああぁ。ああ、ああ!そういうこと。ごめん、おにいちゃんそういうのはないのよねえ」

と苦笑された(笑)

まあ、そういうのはコンビニでも行って買えよカス、てことだよね。でも土産物屋で売っているような品を口にしたかったんです、はい。

つーことで断念して秋吉台展望台を目指す。

16時過ぎに到着するも、思ったより観光客はいる。もっとガラガラだと予想してたけど皆さん翌日は仕事ないんですかね………お前が言うな、て感じだけど(笑)とはいえ車のナンバーを見ると近県ばかり。

改めて眺めると広大だわここ。目に入るのは辺り一面、石灰岩と草。ここまで何もないと壮観だ。歩道もあるので石灰岩と草に囲まれた景色を歩くことが出来る。に乗ることも出来るのだろう、しっかりと縄に繋がれてたけど暇そうにしてたが1頭………。

奥まで入り込まなかったけど、それなりに秋吉台を堪能した後は………風呂だ!飯だ!

つーことでまずは風呂をガイドブックで探す。6日目は厳島神社を訪れる予定だからなるべくならその途中にあると………で、湯田温泉という文字が目に付いたのでそこに決定。

温泉て付くくらいだから温泉街なんだろう、と軽い気持ちで向かった。が、着いてみると思っていた以上に交通量がある。勝手な想像では静かなひなびたイメージだったんだけど、見事に期待を打ち破ってくれた(笑)

それなりに大きい建物が目に入るが日帰り入浴できるかどうか分らない。しかも駐車しにくい!こういう状態で、更にガイドブックに日帰り温泉施設は載っていたけど、1000円だったのでもっと安い温泉施設はあるだろう!て思っていたところに、“観光案内所”の文字が!天の助けとはこのことか!(大袈裟)

ところが狭い駐車場が満車状態!やめて!

休日の夕方ということで皆さん利用する人も多いんだろう。それでもなんとか駐車して日帰り入浴の地図を貰い、大通りから少し離れているほうが人も少なそうだと思い、かんぽの宿へ。

途中、大きな看板もあり難なく17時過ぎに到着。

広い駐車場もあるし利用料500円という安さ、浴場も館内も広く清潔だったのでここは当たりだった。予想通り混んでいなかったので、露天風呂でのんびりくつろぐことが出来たのがまた良かった。

風呂から上がりTVを見ながらくつろいでいて、この旅のメインだった角島大橋を見たこともあり、魔が差したのだろうか。

………飽きてきたな。

さて、そんな気持ちを振り払うために行動する。せっかく温泉街に来たということで湯田温泉駅へ行ってみることに。

大通りから1本外れると静かな住宅街となる。それを抜けると………見えてきた。

狐が。

………………………なんだこれ(笑)

どうやら白狐がこの地の湯で傷を癒していたことが発端らしい。まあ、言い換えれば人間が狐の療養所を奪い取ったということか!ともあれこういった経緯からこの白狐はこの町のシンボルのようなのもなのかな?

なかなか面白いものが見れたので、そろそろ夕飯に。大通りに飲食店が多数あるのでそれほど困ることはなかったけど、そろそろ魚以外の物を食べたいorz

目に付いたお花茶屋という居酒屋に決定し、店の中に入る。

おばちゃん「いらっしゃいませー!」

……………………えっと…………ん?

おばちゃん「お一人様ですか?」

オレ「………えっ………あ、はい。そうです。」

おばちゃん「1名様ご来店でーす!」

オレ「………………。」

これは聞いていもいいんだろうか。

「どうしてサルのきぐるみを着てるんですか!?」

と。いや、まあ、聞くのは野暮ってもんだろう。

で結局、小ふくの焼き物頼んでた(笑)山口の最後の最後に!という思いがあったんだよ、きっと、たぶん、おそらく………。ていうかこれ骨までバリバリ食べちゃったけど、大丈夫なんだよね?

他にも数品頼んだけど、値段も味も普通のチェーン店居酒屋かな。ついでにサルのコスプレしていたのはおばちゃんただ1人だった。何の罰ゲームだよ(笑)

夕食もとったので厳島神社へ向かう。移動中のBGMにiPodを使っていたが、山陽自動車道を走らせているうちに曲に違和感を覚える。聴いたことはあるし、iPodにも入っている曲だったけど、聴いているジャンルが妙に違う。

なんだ〜?と思っていたら「リクエストは〜」とか「ゲストが〜」とか、挙句に人の話し声まで!ついにいかれちまったか!!!

と、あることを思い出す。

あれ?今日て5月5日………………………おーまいがーorz

某巨大掲示板で盛り上がりを見せるアレじゃねーか!今日じゃん!やっちまった――――!!!

NHK-FMアニソン三昧(笑)

すみません、いい歳こいてアニメよく見るんで是非とも聴きたかったんです。内容も新旧ごちゃまぜの曲が流れるようなのでけっこう期待していたり………。

とはいえ日付もそろそろ変わろうかという時間に気付いたので、時既に遅しの状態(笑)まあ、いいけどさ。日中の移動中とか余裕で聴けたっぽいのは正直残念だわ。

で、厳島神社へ渡るフェリー乗り場近辺に車中泊が出来そうなところが見つからなかったので、玖珂PAで車中泊。

そんなこんなで1時頃就寝………ZZZzzz。

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