広島&愛媛
2009年 11月

一日目 二日目 三日目

昨日は夕陽が見れなかった………が、朝日だけは!ということで外を見ると………………晴れてる!テンション上がってきたー!!!………朝6時半のことです(笑)

日の出時間はネットや尾道商業会議所、居酒屋の店主、宿泊先のスタッフと情報収集したところ7時くらい。宿泊プランは朝食付にしたので朝食は8時からにして、8時までに朝日、そして向島までの福本渡船尾道渡船を往復、と考える。………まあ、余裕だろ、たぶん。

外へ出ると………朝靄がたまりませんなあ。

千光寺公園など高台に行ったほうがよく見えると聞いていたけど、朝から上る元気はないし何よりその後、短時間で向島へと渡るとなると不可能だろと思い、尾道水道にある突堤のベンチから朝日を拝むことに。ゆりえたちの代わりにおじさんが釣りしてたよ………。

昨日の雨もそれなりな雰囲気を演出してくれたけど、やっぱり晴れてるほうが何倍も良いな………あと少しか?

気温だけでなく風もあって結構な寒さが身体に広がる。そんな寒さに耐えていると………………………うはっ朝日登場!

ああぁ、こういう神々しい光景を見ると今日も一日がんばるぞ!て気持ちにさせてくれるな。自然は最高です。

まずは福本渡船(60円)へ。向島へ渡るのにおおよそ3分。距離としては短いけど、渡船に乗って移動するワクワク感は異常。船内(?)の壁は無いに等しく風が冷たい。

渡船には自転車や車も乗船して何でもござれな感じ。福本渡船『さびしんぼう』『あした』にも使われているらしい。ちなみに福本渡船に関しては単に往復しただけだった(笑)

福本渡船向島側の渡船場………ああぁ、これが例の作品のOPや劇中にも頻繁に出てくる渡船場か。

尾道側に戻り尾道渡船(100円)へ。福本渡船に比べると規模が小さく感じられるけど、ここでも自転車や車も乗船。

向島に到着し、直ぐ目の前には『あした』で使用されたセットを移築した兼吉バス停兼吉の丘というところへ行ってみようかと思ったが、どこから上るのか分からん!ついでに時間もそれほど余裕はない!ということで下船場にいたタクシーの運ちゃんに聞く。

向かってみると私有地のような入口なので聞かなかったら分からなかったかも。少しばかり駆け足気味で蜜柑畑らしきところや獣道らしきところを通過して到着。オレはというと息を切らしていた(笑)夏以降、運動らしきことは皆無だったので当然といえば当然の結果だったorz

『あした』のロケ地で有名な場所のようで。後から知ったのだが、ここは例の作品では“神様ご休息センター入口”らしい。言われれば確かに似ている。

対岸には尾道の町並みが………ああぁ、千光寺公園展望台も見える。あんなところまでよく上ったなあ(笑)画像右(ズームで撮ったから少し荒いかも)の城はハリボテ同然の城だそうで観光名所になり損ねた残骸らしい。今回は時間の都合で行けなかったけど、機会があれば足を延ばしてみよう。

再び渡船に乗り、尾道ロイヤルホテルへ戻り、朝食。焼き魚が久しぶりな気がする(笑)若干冷めていたけど、値段的にこんなものだろうと納得。

窓から見ると、改めて今日は昨日の雨が嘘のように晴れてるなあ、と実感。

車を出す時のスタッフの対応が微妙だったが、とりあえず9時にチェックアウトして昨日行きそびれた西国寺へ。きっ粋の店主も行った方が良いとのことだったし、大草履を見てみたかった。

車で行ったということもあって、2メートルもの草履が掛かっている仁王門で引き返してしまったorzもっとのんびり見たかったけど、次の予定もあるのでorz


<西国寺>

最後の最後で慌しく尾道を去ることになってしまったが、また訪れたいと思える場所だった。この町並みは多くの作品のモデルになるだけあって魅力的。それと『かみちゅ!』は若干地味な作品であるけれど、今尚多くのファンに支えられている人を惹き付ける何かがある作品なんだなあと感じた。この作品を作ってくれたスタッフには感謝。

さて話を戻して、この旅最後の目的地鞆の浦へ。鞆の浦を舞台とした最近の有名な作品は『崖の上のポニョ』だろうか。未鑑賞なのでよくわからんけど。

それと問題となっている埋立て架橋計画。確かに道幅が狭くこちらが歩いている時、大型車が通る時は怖いものがある。ホントすれすれだったし。1本道を奥に入った時に対向車が来たらかなり面倒臭いかも。実際そういった場面は何度も目撃した。かといって計画を実行してしまうと観光の一つでもあろう景観が損なわれ、また環境にも少なからず影響が出るのは必至だろうなあ。トンネル案が出ているけどどうなるんだろう………。

兎にも角にも尾道からの道は混むことなく1時間ほどで到着。海沿いを歩くのは気持ちがいいなあ。目の前で魚貝を捌いているのを見ると………ゴクリ。しかもシュールなシーンに出会えるし(笑)釣竿自重しろwwwてか釣りを自重しろ。

まずは福禅寺へ。ここの客殿である対潮楼から弁天島を望む景観は有名。朝鮮通信使のための迎賓館として使用されていたとか。あと『サザエさん』のOPにも(笑)


<福禅寺>

そんなこんなでワクワクしながら行ってみると………。

えっ?

ガイドのおじいさんが20人くらいの観光客にここの歴史を説明していた………のはいいんだが、おかげで少し離れた場所からしか見る事が出来なかったorz説明も終わりそうな気配ゼロだったし。流石にこれはどうにかしてほしかったわorz

鞆の浦対潮楼をメインにしていたオレ涙目。

隣接している本堂には本尊の木造千手観音立像が安置されている。オレの失望を埋めることは叶わなかったけど………。

気を取り直してまたまた渡船を使って仙酔島へ。半日でこんなに渡船に乗るなんて今までないかも(笑)

右画像の中央辺りに見える弁天島には弁財天が祀られているそうで、てっきり弁天島を経由するのかと思ったらスルーだったorz………そもそも弁天島て行けるのか?

仙酔島は読んで字の如く“仙人も酔ってしまうほど美しい島”からきているらしい。

御膳山展望台へ。………草木が邪魔をして見晴らしがなんとも微妙

昨日の雨のためか戻ろうとしたところで足を滑らせる(笑)言い訳としては坂道に濡れた落ち葉が避けられないくらいあったので…。とりあず周りに人がいなくて良かったぜえ(笑)

そしてヒョイと出たところは国民宿舎のテラスだろうか。ここのほうが御膳山展望台より景色がいいんだが。

誰もいない砂浜はいいものだ。まるでプライベートビーチ(笑)

訪れた時は海岸沿いに島を回ることが出来ないようなので、キャンプ場のほうへ行ってみる。仙酔島はキャンプ場やバーベキュー、海水浴場、ハイキング、風呂などバラエティに富んでいて泊りがけでも楽しめそう。

大弥山展望台というのを発見したので行ってみることに。

………。

………………。

………………………。

なにこれ軽装備で登ろうとしたオレってバカ?かなりの傾斜と先が見えない道で死にそうなんですけど。すみませんハイキングなめてましたorz

周囲の原生林やら苔やらは目を見張るものがあるんだけど、昼過ぎに鞆の浦を発とうとしているオレには展望台まで無理と判断。

切りのいいところまで登ることにしたところに、分かれ道を発見。地図があったので見てみたが………微妙だなおい。

左に行こうが右に行こうが先の見えない上り坂に変わりないため、ここで終了!オレよくがんばった!と自分を褒めて戻ることに。右に行くと大弥山展望台らしいけど、表示を見るとまだまだ先のようだった。

鞆の浦へ戻り鞆港へ。


<右:鞆港>

江戸時代、船積み荷物の陸揚げや積み込みをする仲仕(なかし)、祭礼の場などでこの石を持ち上げて、力と技を競ったもの、それが力石らしい。そんな力石が小さなに祀ってあった。

<力石>

先程見えた常夜灯の方へ歩く。途中には太田家住宅といわれる薬酒・保命酒で財をなした建造物。この辺りは小路が入り乱れていて雰囲気が良い。

そして辿り着いたのは灯籠燈と呼ばれる江戸時代の灯台・常夜灯。思っていた以上に綺麗なんだな。それだけ地元の人達が力を入れて保存しているのか。


<常夜灯>

少しブラブラすれば趣きのある建物がすぐ目に入る。中には変わった鬼瓦も。………これすごいな(笑)

それにしても保命酒のお店がチラホラと。試しに飲んでみたけど………うん、一口で十分と判断できる癖のある味だったけど、好きな人は嵌るんじゃないだろうか。

気が向いたときにヒョイと道を曲がってみるのも町並みを楽しむ1つ。いいですなあ、こういう小路は。工場とか廃墟などにも萌があるらしいけど、誰か小路萌えを流行らせてはくれまいか(笑)

そろそろ昼飯を食べて帰るとしますか。つーことで目についた潮待ち茶屋櫓屋跡というこれまた鞆の浦の町並みマッチしている佇まいの食事処。オレが入ったときはそれほど混んでなかったけど、後から人が来て、待ちができたほど。注文したのは海鮮丼。刺身がプリプリしていて大変おいしゅうございました。機会があれば鯛茶漬けを食べてみたい。人手がないのか料理が出てくるのは遅く感じたけど、味は良いかと。


<潮待ち茶屋櫓屋跡>

駐車場に戻るときに気になった自販機。またこういう人の心をくすぐるようないい感じで古ぼけたモノがあるのが良いね。………機能しているのかは確かめなかったんで分からないけど(笑)

駐車場を管理しているおじさんと少し談笑。おじさんはナンバープレートが気になったようで、「神奈川の〇〇から来て、これからノンストップで帰るんです」というと少し驚いていた。そういえば不思議なことにこの旅行中、神奈川東京のナンバープレートは見なかったので、レンタカーでもない車で訪れる遠方のマイカー観光客は珍しいのか?

そして14時頃鞆の浦を出発!

案の定、渋滞にはまったり睡魔との戦いに悪戦苦闘して3回くらい仮眠をとったりしたが、もちろん時間は待ってはくれず………。

神奈川の部屋に到着したのは日付が変わった午前1時だった。

やれやれ、流石に疲れた。一人でここまで運転した旅行は初だったからいい体験をしたよ、色々と(笑)それとやはりこちらが一人ということだからなのだろうか、それとも遠方からの観光客ということだからなのか行く先々で色々な人達に親切にしてもらった。感謝。

そしてネット上でも某巨大掲示板や旅行記などは情報収集するのに役立ち、これにも感謝。

次はいつどこへ行くんだろうなあ………まあ、ほぼ確定しているんだけど(笑)次回は2010年9月中旬頃、山陰山陽をグルッと車で回る予定。もちろん車中泊を駆使して。

あとは現地で情報収集をする時に携帯電話を利用したけど、流石に無理を感じたので、ノートブックを買おうか検討中。

何にせよ旅行は素晴らしい!

読了感謝!!!

ちなみに今回の旅行における走行距離:1776Km

( ^ω^)「………………え?」

おわり

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