千葉
2011年 9月
一日目
滋賀旅行でまさかの新幹線帰りということで1回分が余ってしまった。だったら日帰りで利用するか、てことで調べると候補地がそこそこ出てくる。 どこにしようと悩んだ末、千葉県にある鋸山 日本寺という一風変わったところを発見。ここなら日帰りでも距離的に余裕っぽい。 というわけで最後の5回目の18きっぷは千葉日帰り旅行に決定。 前日に飲みがあったので、4時15分に起きるのはキツかったけど、なんとか起きてまだ太陽が昇り切ってない薄暗い道で最寄駅を目指す。 千葉駅経由で行き、帰りはフェリーで久里浜経由で帰るので東京湾をぐるっと一周する形になる………予定。 始発だというのに結構人が乗ってる。いくら土曜日とはいえ、みんな家でのんびりしてればいいのに。 車内から朝日を撮ろうと思ったが、建物が邪魔&人がわんさか乗ってきたので止める。 千葉で内房線に乗換。鋸山 日本寺は結構上るらしいので、腹が減っては何とやら。朝飯用に千葉駅の売店でカツサンド(550円)を買い、目的地辺りで食べようかと。つーか、通勤ラッシュかよ!て感じの混み具合なんですが(汗) それでも景色が見れたのは良かったので、ボーっと見ながら揺られ、大貫駅辺りになると人がほとんどいなくなってた。 この日は絶好の旅行日和で素晴らしい快晴。太陽の下では緑も海もよく映える。 3時間半くらい電車に乗って、保田駅到着!鋸山 日本寺へはロープウェイもあることから浜金谷駅から訪れる人が多いらしい。が、浜金谷駅から1駅奥まった保田駅の近くに表参道があるので、今回は保田駅から。 ゴミ箱も手洗い場もあるし、なにより腹が減ってこの上なかったので、カツサンドを食べる。スポーツドリンクを買って、目指せ鋸山 日本寺! 駅は………まあ、予想通りと言うかちんまりとしている。駅舎を出るとロータリーがあり、観光案内所らしき建物もあるが、この時間では開いていないらしい。さて、どこをどう行ったらいいのか分かりません!すると、一緒に電車を降りた2人組の女性が前を歩いている。恰好からしてオレと目的地は同じっぽい。 と高をくくって、ホイホイついていこうとすると鋸山への標識を発見!………やはり前を歩いている女性たちの方向で合っているようだ。なんか後を付けるようで嫌なので少し時間を置いて出発。途中パックマン(?)とドラえもんを見つけたり………。 参道入り口まで案内標識が出てるので、迷うことなく進む。途中で気になったところにフラフラと寄り道したり。なんとも長閑な風景で日差しが強くて暑かったが、風が心地いい。 などと歩いていると、参道入り口に到着。キョロキョロしながら歩いていたので、さほど遠いとは感じなかった。 木々に覆われた参道の石段を上っていると、蝸牛石なる巨岩………けっこう無理があるネーミングだと思う。 さらに上ると、見えてきたのは仁王門。緑に囲まれてひっそりと佇んでいる様がいいですなあ。と、ここで先ほどの女性組を抜かす(笑)この仁王門をくぐると観音堂。 その脇道から、さらに奥へ。管理棟らしきものが建ってたけど、廃墟同然と化していたんだが(汗)奥には心字池という日本庭園。水が干からびることなく張ってあったけど、めちゃくちゃ濁ってる。 ていうか日陰にいるとはいえ、すげー暑いんですけどorz そしてちょっとした広い空間に出ると、源頼朝が手植えしたという樹齢800年の頼朝蘇鉄や鐘などがある。とりあえず、第一目標は大仏。 案内標識に従って進むと、苔の多い乾坤稲荷。主張してないので、素通りしてしまう人を見かけた。 ちょい先には薬師本殿………凄い木の香りがする。色を見ても分かるように、多分できたてほやほやじゃなかろうか。ここに日本寺の本尊が安置されてる。 その先、さらに伸びる石段。 「いつになったら馬鹿でかい大仏が見えてくるんだ」 と口にしたら木で視界になっていた休憩所で休んでる人に聞かれた(´・ω・`) 流石に恥ずかしかったので、そそくさと石段を上る。 そしてようやくお目見え!長かったー。そしてでかい! 日本一の大仏といわれているらしいけど、じゃあ牛久大仏はどうなんだよ!てことになるだろうから、きっと大仏は大仏でも坐像の大仏のことなんだろうな。 この大仏が鎮座している開けた一帯には、お願い地蔵尊。 さらにインドとも関係があるそうで、ブッダガヤの聖菩提樹(釈迦が悟りを開いた木)の苗木が植わってたり。 頂上が最終目的地だけど、その前に大仏前参道を通って千五百羅漢道へ。 五百羅漢なんて目じゃねえぜ!て数です。 パンフレットをを持ってないんで何が何だかよくわからないけど、山をくり抜いたところにずらりと並んだ石仏群。奥の院無漏窟とか日牌堂とかいろいろ名称が付いているみたいだけど、正直よくわからんかった。 ただ、圧倒的な石仏の数は圧巻だった。途中、倒木があったりしたけど………あれ何だったんだろ。 この時は自分以外一人も参拝者がいなくて、静かにのんびりできた道だった。 石段をさらに上って、山頂展望台にようやく到着。 うん。やっぱり人はいるな。それほど混んでないけど。山頂からの眺望を堪能するのももちろんだけど、一番の目当てはやっぱり地獄のぞきだろうな。人が集まってるし。 先端は人が2人くらいで一杯な狭さ。 ここからは大パノラマ。天気いいし東京湾や房総半島がよく見渡せるしで、かなり気持ちいい。 下を見ると結構な高さとわかる。高いところ好きなんで恐怖心はなかったけど。 地獄のぞきから右を見ると似たようなところがある。さらに、もう少し高い場所から大パノラマを除くことができるところがあるので、そちらへ移動。 劇的に景色が変わるってことはないけど(笑)地獄のぞきよりは空いてたかな。 地獄のぞきを横から見るとこんな。 その反対側からは………断崖絶壁。そこからちょっと出っ張ってるんで、あれが崩れたらと思うと………。 お次は大仏と同じくらい興味を惹かれた百尺観音へ。 苔に覆われた両側の壁、若干薄暗くジメッとしてるためカンボジアのアンコール遺跡を連想させる。つーか、見事に削られてる壁だけど………まさかこんなにきれいに自然に削られたってわけじゃないよね(汗) 壁の隙間から見えてきたのは、ガッポリ削った壁の中に浮かび上がる巨大な観音様のレリーフ。 個人的には大仏より感動したよ!それにしても、ここだけ見るとプチ秘境て印象(笑) よくもまあ、こんなところにこんな大きい観音様を掘ろうと思ったな。凄いの一言だわ。そして見上げると………先ほどまでいた地獄のぞき。やっぱ結構な高さだな(汗) もう少し先へ行ってみると、辿り着いたのはロープウェイ。 どうやらここまでのようだな、とぐるりと見渡すと、なぜか誰も行こうとしない十州一覧台へと続く石段を発見。 思った以上につかれる石段を上りきると、これまた見事な眺望。そこには浅間神社があり、その奥にはうさん臭そうな世界救世教記念碑。 みんな地獄のぞきや大仏に夢中で、誰も来なかったからのんびりできた。 そろそろ浜金谷駅へ行きますか。百尺観音のところに下山口があるのでそこから下山。 ロープウェイ?そんなもんは使わないよ!最近運動不足だから体動かさないとね! そんな意気込みで下山したけど、すさまじく道が狭い。しかも急で苔が生えたりしてるから滑りそうになる。しかもマムシとかwwwマジで怖いからやめてwww………お願いします。 フッと振り返ると、だいぶ下りてきたようだ。下山はやっぱり早い。あっという間だな。 流石にこの道は誰もいないんじゃ…て下山してたら、やはり利用する人は利用するんだね。何だかんだで10人くらいの人とすれ違った。 ボチボチ下山終了かあ?て所に、案内標識発見。 えーと何々。 … ……… ……………… おっし!とりあえず下山を完遂してしまうか! 浜金谷駅までの道のはなんとも夏らしさを感じた。 途中、店番してるお婆さんに道を聞きつつ、15分くらい歩いて到着!予定よりだいぶ早く着いたな…。 って、なんもねえええええええ! いや、もうある程度予想はしてたけど。 さて、昼飯はアナゴを食べるため移動予定。で、時刻表を見るとあと40分近くは電車が来ない。 それなら帰りに利用する予定のフェリーの場所を確認。 駅から歩いて5分くらいで広い駐車場、売店ありのフェリー乗り場に到着。なにはともあれ喉が渇いた! てことでザ・フィッシュという小奇麗な感じの店でミルクソフトクリーム買う(おい) ジュースもよかったけど、折角なら美味しそうなものを口にしたいと………。で食べ終わった後にびわソフトクリームがあったことを知るorzびわのほうを食べてみたかった………帰りに食べるか。 ブラブラして駅に戻り、周囲をぶらつく。猫とかチャリとか………なんかこういう形のチャリは懐かしいな(笑) まったりしてると電車到着。 火照った体に吹き付ける冷風がきもちいい……たぶん汗臭いと思うけど。それくらい暑い日で汗もかいた。どこら辺だか忘れたが、でっかい観音様らしき像をチラッと見たんだが、あれは目の錯覚じゃないよな…。 20分ほど電車に揺られ、大貫駅に到着。保田も浜金谷でも無人駅だったけどここは駅員がいた。凄いやる気のない駅員だったけど。人がほとんど降りなさそうだからダレるのはしゃーないにしても、あれはないよなあ。 一体何年使い続けているのか分からないガラケーの地図を頼りにいそねという店を目指す。 15分ほど歩いてようやく到着。腹減ったし暑いし喉乾いたしでずいぶん遠く感じた。 タレをかけた穴子丼と、塩味の穴子丼がセットになったはかりめ2色丼(1500円くらい)を注文。 ここらへんではアナゴのことはかりめと言うらしい。そーいえば、インパクトある名前のほうが観光客が来るだとかでわざわざこの名前にしたとか、ちょっと前にTVでやってました。 暑くてあまり食欲なかったから、途中から食べるのが苦行みたいになったけど美味しかったです(おい) タレのほうはもう少し濃くてもいいかな、って感じたけど、アナゴは身が柔らかくて美味しかったっていうのは確か。 こちらが一人ということで、店員さんと談笑。しかも歩いてこの店に入ってくるのを見られてた!(笑)駅から遠いから車のお客さんのほうが多いんだろうな。 観光する場所もゲットして撤収。 先ほど車内から見えたのはどうやら東京湾観音のようで。「歩いて行くのはキツですよ」と言われたので、その辺をぶらぶら歩くことに。 大貫駅からの浜金谷方面の電車はだいぶ時間が開いていたので、ホント暇だったり。ここら辺は車じゃないと観光に不便なんだなあと実感。 時間もあるから隣の駅まで歩いてみようか、と恐ろしいことが頭に浮かんだ。 電車でそんなに時間かからなそうだったし。歩いても余裕だろ。 そうこの時失念していたのは、地元だろうが千葉だろうがJRなんだってこと。JRの駅間の距離といったらもうね………。短いように見えて歩くとなると結構距離があるという罠! で、そんなことを忘れていたので歩き始めてしまった。 おおお、海! 夏だねえ。雲がすごい!観音様発見! なんてのんきに写真撮ってたのは最初だけ。 … ……… ……………… おかしいな。いつまでたってもゴールが見えない。とりあえず線路沿いに歩いているから方向は間違っちゃいないんだろうけど。 と不安にさせるくらい道が延々と続き、かつ日影がそれほどなく、休憩しようにも店がない。 それでもずいぶん歩いてきたので引き返す気もない。すると、右のほうに「東京湾観音2キロ」の標識………こうなったら見学しようじゃないか!方向的に東京湾観音も一緒だったらしい。 そしてこの2キロが長いこと長いこと(汗)で、丁字路を右に曲がると … ……… ……………… 東京湾観音まで1.5キロ くそっくそっくそっ まさかの延長かよおおおおおおおお。 平坦の道でも疲れたのに、同じくらいの距離を今度は上れとかwww無理wwwつーか死ぬwww ………そういう訳で諦めました。 更に歩くとトンネル発見。何も考えずに撮ってみたり。 さらに歩いて、ようやく佐貫町駅に到着!!! 長かったーーーーーー! この駅も周辺には特にないな。コンビニすらないのか。なんというか駅舎とかホームの形がどこも一緒なのは気のせいですかね。 水分補給して、のんびり電車を待つこと30分。なぜだかわからないが、館山まで行ってみるかという気になったので、館山へゴー! 1時間弱電車に揺られ、到着。もっと発展してると思ったら、そうでもなかった。って、何を期待してたんだか。 ズボンの着替えは持ってきてないけど、風呂に入りたい! 観光案内所で日帰り入浴できる施設を聞き、海沿いを歩く。海側はなんとも南国なイメージなんだな。閑散としてるけど(汗) 海沿いの道は雰囲気はいいのだが、日陰が全くないので炎天下を歩く羽目に。 これって帰りは、また汗かいて意味ないんじゃ………。 と考えちゃいけないことが浮かんだので、振り払う! 観光案内所のお姉さんは歩いて10分と言ってたけど、一向に見えてこないんですけど!海岸にある水シャワーが気持ちよさそうに見えてきたよ! もしかして潰れてるんじゃ、とあらぬ疑いを………見えてきました館山シーサイドホテル。遠いなおい。結局のんびり歩いて15分くらいですかね。 800円(ちょっと高い…)払って、入浴。中途半端な時間なので脱衣所には4人しかおらず、しかもみんなで上がったばっかりのようだ。という訳で浴場は誰もいない! Tシャツを脱ぐと………なんか赤いしみができてる!? どこかで擦ったりでもしてしまったのか、なんかの塗料が付着下っぽいorz白いTシャツなので余計に目立つし。 誰もいなかったので、ボディーソープ付けて軽く擦ったら落ちた\(^o^)/ 洗濯するな、とか書いてなかったんで思わず洗ってしまいました。 肝心の風呂はというと、結構広い。大きな窓なので景色もよく見える。もしかしたら外から見られてるかもしれないけど(笑)なんにせよ気持ちの良い風呂でした。 のんびり駅に戻りますかねえ、てことでちょっと寄り道。 うん、夕日が見れそうだ。 ん?なにこれ。沖ノ島まで … ……… ……………… なんかのギャグですか?wwwこんなに長い時間歩かねえよwww行くんだったらバスで行くわwwwwww 見ちゃいけない標識を見てしまった気がした。 せっかくここまで来たので浜辺で暫しぼーっとしてみたり。 電車までまだ時間があるので館山駅の海とは反対側の風景を眺める。 17時頃になり電車が来たので、浜金谷駅へ。車窓からいい感じに日が沈もうとしている。 浜金谷駅に着くなりザ・フィッシュへ行き、昼間食い損ねたびわソフトクリームゲット!うむ。しっかりとびわの味が出ていて美味しい。 久里浜港までのフェリーのチケット(片道700円)を購入し、夕日が見える場所へ。 おおぉバッチリだな。 ていうかよくよく見ると夕日の隣にフッジサーン/^o^\ 暫し眺めていると、フェリーが来たようだ。 夕日が沈むのを確認してからフェリー乗り場へ移動。結構人がいる。とくにゴルフしてきましたー、ておじさんたちが。 これだけの大型フェリーに乗るのはいつ振りだろう。 船室もいいけど、せっかくなら外のほうが気持ちいいよね、てことで眺めが良さそうな席へ。そしてこの旅の締めくくりとして、カンパーイ! 浜金谷港を出発して暫くすると、ゆっくりと夜の帳が降りてくるのが分かる。暗闇に注ぐ月光がまた、けっこう明るい。 岸からわずかな輝きを放つ光からは人々の生活を想起させる。日帰りだけどものすごく、オレは今旅をしてるな、って実感が湧いた。 そろそろ久里浜港か、ということで今度は千葉でなく神奈川の光が見え始める。なんつーか、帰ってきたって感じだ。これからまだバス乗って電車乗らなきゃならないけど(笑)フェリーと一緒にカモメの群れが飛んでたのはいい思い出………うまく撮れなかったのが残念。 40分の航行を終え久里浜港に到着。 京急久里浜駅までバスで移動(190円)。18きっぷのため京急久里浜駅ではないので、JR久里浜駅へ移動。JRまでの道をもうちょっと分かりやすくしてくれると有難いんだがorz そして最寄駅に20時頃到着。 2011年夏の青春18きっぷ終了であった。
今回の走行距離は……… って無いです(´・ω・`)
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おわり
一日目
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